① 弊社Pradoの心理セラピーを受けようと決めたきっかけはどのようなことでしたか?
私は子供のころから、何か言うと母親に否定されたり、自分の意志を曲げられて母の好みの通りにさせられてきました。着る服ひとつ、自由にさせてもらえませんでした。
30代に入り、たまりかねて一人暮らしを始めましたが、それで解決はしませんでした。
頃合を見計らっては、母から「どこそこから何々をもらったから、取りに来い」と電話があり、断ろうとすると「お前は人の気持ちがわからない。△△(私の妹)は素直に取りに来たのに」等しつこく言われました。
根負けして取りに行くと、またそこでも私の私生活に干渉し始め、言葉を濁したりやり過ごそうとすると「母親の気持ちがわからないなんて、お前は冷たい」となじられました。
友達には「そんなの、無視すればいいやん」と言われましたが、中々そうできない自分・・・。母が死ぬまでこれが続くのか、母にいっそ早く死んでほしいとさえ思っていました。
そんな折、Pradoのサイトの記事「連鎖は断ち切れる・親を許せない貴方へ」を読みました。
勿論、読んだだけでは生活は変わりません。しかし、連鎖を断ち切った人に多く立ち会った足立さんに会ってみたい、何か変わるかも・・・と思い、申し込みを決意しました。
② セラピー・セッションの中で、印象に残ったものはどんなことでしたか?いくつでもお答えください。
初回はさすがに緊張していましたが、そのうち私の積年の恨みつらみが噴き出してしまいました。足立さんは私の目をしっかり見て、黙ってうなずいて聴いてくれました。
そしてその日は「自分の中の、そうしたネガティブな感情はOKだということから始めましょう」と言われました。最後に足立さんは「私にも『あいつが死んだらマジで赤飯炊いて祝うわ』って思う人、いますよ。近い間柄ほど、そうなるんですよね」とこともなげにさらっとおっしゃいました。
少し驚いたのと「ああ、それでいいんだ」とほっともしました。
母への恨みつらみは何度も出ましたが、足立さんはいつも決して否定せず聴いてくれました。しかし、ただ聴くだけではなく「それは自分の自由意志を侵されたから、傷ついて怒ったんですよね。自由意志が死んではいなかった証拠ですね」などとフィードバックしてくれました。
母への怒りはなくなったわけではありませんが、その怒りを感じている自分には、どんどんOKを出せるようになりました。日常生活の中で堂々巡りになって落ち込むことが減っていき、よく眠れるようになり、疲れにくくなりました。部屋の中が少しずつ片付いていきました。
そしてI(私)メッセージの練習が途中から始まりました。
相手に圧迫感を与えず、かつ毅然とした態度を保つ自己主張とは「思ったことが言えない」「つい相手に迎合してしまう」「イヤだと言えずにつけこまれてしまう」こうしたコミュニケーションの悩みを抱えている人は少なくないでしょう。その悩[…]
Iメッセージは簡単なようで奥が深く、最初は思うようにできませんでした。足立さんは具体的なフィードバックをしてくれ、私を励まし続けました。そして「まずは会社の同僚など、余り難しくない関係性の人から使ってみましょう」と実践を促しました。
すぐ母に使って、すっきりさせたい気持ちもありましたが、まずは自分に自信をつけるところから取り組みました。そうすると、今まで職場でも、つい「我慢して、飲み込んでいた」自分に気づきました。そしてもうそれをしなくてすむ自分にも。
「自分さえ我慢すれば」が減り、一方で相手の言い分も聴けるようになり、人間関係に前もってびくびくしたり、振り回されたりが減っていきました。
③ また、あえて最も心に残ったものを一つ挙げるとするなら何だったでしょうか?
或る時例によって、母から電話がかかってきました。私が母の家に行くことを断ると、「アンタは親不孝だ」と。
その時私は「お母さんは私が親不孝だと思う?そう思うのはお母さんの自由だし、私には止められないよね。私は後でお母さんの言いなりになったことを恨む方が、もっと親不孝だと思うよ。だから行きません。そのもらい物のお菓子も、私には必要ないから。必要ないってわかってるのにもらう方が、失礼だと思うよ」
すると母は、驚いたようでしばらく黙ってました。私は「じゃあ、明日も仕事だから。おやすみ」とだけ言って電話を切りました。
このことを足立さんに報告すると「まさにIメッセージでしたね」と言ってくださいました。
それ以後、母からの電話はぷっつりとなくなってしまいました。
しかし母が改心したのかと言えばそうでもなく、妹には相変わらず同じことをしているようです。
④ 弊社の心理セラピーを受ける前と、受けた後とで、変化したことは何だったでしょうか?
私は母に変わってほしかったのだと思います。そしてそれは「そういう母の血が自分にも流れていることを、認めたくない」だったのだと。自分の理想の母親像になってほしかったのだと。
足立さんは「もし、お母さんが変わらなかったら、何が起こると思いますか?」と尋ねました。私は「もしかしたら、将来自分の子供に同じことをしてしまうんじゃないか」と答えました。
足立さんは「今の○○さんなら、本当にそうするでしょうか?」とまた尋ねました。私は心から「いいえ」と答えられました。
親がどんなであっても、自分次第なんだな、とようやく腑に落ちました。
母と私とを、切り離して考えることができました。昔の心の傷は傷としてありますが、それにどのような影響を受けるかは自分次第。これが一番の大きな変化でしたし、学びだったと思います。
半年以上かかりましたが、その甲斐は十分にありました。今は毎日がとても楽です。もしPradoのセッションを受けていなかったら、と思うとぞっとします(笑)でも足立さんにそれを言うと
「全てをやったのは○○さんですよ。私はやり方の提案をしたに過ぎません」と初めの時と変わらず、あっさりとこともなげに答えられました。
⑤ 弊社の心理セラピーを受けようかどうか迷っている方に、メッセージをお願い致します。
親との関係に悩んでいる人は多いと思います。親に変わってほしい気持ちは私にもよくわかりますが、それにとどまっていたい間は、堂々巡りになるだけです。
自分が強く、賢くなるしかない・・・これに賛同できる人には、Pradoの心理セラピーは心からお勧めできます。
ただ足立さんは決して否定はしませんが、妥協もしません。でも私は、そういう人とガチで取り組めて、本当に幸福だったと思います。
心から、ありがとうございました。