セッションをお引き受けできないケース

心理セラピーはどんな場合でも効果があるわけではありません

icon-check-square-o セラピストがクライアント様の問題を解決するのではありません。
クライアント様がセラピストを使って、ご自分だけの氣づきを得て解決していくことがセラピーの目的です。

 icon-star 変化を起こせるのはクライアント様ご自身です。「自分が変わりたい。この問題を何とかしたい」というモチベーションがなければセラピーは成功しません。
ですので、解決する意志のない方、ご自身の心と向き合う準備が整っていない方はお断りしています。

① ご自身が自発的に取り組まない場合

何でもそうですが、「セッションを受けさえすれば何とかなる」の丸投げでは結果は決して出ません。

人は自信を失うと「誰かに何とかしてもらいたい」と思いがちですが、仮に「誰かに何とかしてもらった」としても、一番肝心の自信を持つことはできません。
却って自信を損なってしまいます。

自尊感情の中身の一つに、問題解決能力があります。問題解決能力とは、「前もって解決の手立てを知っていること」ではありません。「『何とかする』『何とかできる』と自分に対して思える自己有能感に支えられ、具体的な対処方法を考え、実践しようとすること」と当Pradoでは考えています。

そしてそれは「今までやってこなかったけれど、今日、今出来る小さな行動に移すこと」に他なりません。誰にも氣づかれない、誰も「わあ、すごいねー」とほめてはくれない、小さな行動から始める、これを面倒くさがらずにやる習慣が、自尊感情を高めます。

「小さな行動に移すという、面倒くさいことをするくらいなら、『不幸な自分』『ダメな自分』を選んでおく」それもひとつの生き方です。が、それでは自尊感情は高まりません。

弊社のセッションでは必ず小さな宿題を出す理由です。この宿題に取り組まない場合は、お断りさせて頂いてます。

② 解決が目的ではなく、依存が目的の場合

依存が目的の場合、当然ながら結果は出ません。
「だって」「どうせ」、或いは「自分がどう思う、どうする」ではなく「同調圧力が」「会社が」「世間が」「みんなが」「夫が」「息子が」が口を突いて出る、そしてクライアント様自身が「これを何とかしたい」と思ってない場合は、中断します。他では言えない愚痴や鬱憤、不平不満を吐き出して頂いて良いのですが、その後「自分がどうするか」にならなければ、堂々巡りになり、お互い疲弊します。この状態で結果が出たことはありません。

クライアント様の自尊感情を寧ろ低下させ、ご自身にも周囲の人々にも悪影響が出るからです。

自分と向き合うエネルギーがない場合

心理セラピーは自分と向き合うための、少なからぬエネルギーが必要です。
心身ともに疲労困憊している時は、まずは休養を取ることです。栄養のある消化の良い食べ物を少しずつ召しあがるなどしてお体をいたわって下さい。準備を整えるのも、心を大事にする一環です。
ご自分の心と向き合うのはそれからでも遅くありません。

上記のの場合は、結果が出ませんのでお断りさせて頂いてます。

遅刻・キャンセル・予約の変更等が頻繁な場合も、上記①~③のいずれかに該当するとみなし、お断りさせて頂いています。

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 icon-star ご家族、知人・友人に連れられて(あるいは言われて)ご来店されたクライアント様の場合、ご本人がセッションを開始・継続する意志がない場合は、原則ご本人へのセッションをお断りさせて頂きます。
その場合は同意の上、ご紹介者様へのセッションに切り替えさせて頂きます。
(下の『「私の家族(子供、配偶者)、友人、知人を連れていきたい」とお考えの方へ」をご参照くださいませ)

 icon-star 当Pradoとセッションの方針が合わない(他人に復讐したい、記憶を消したい、他人を支配したい、約束を守れない等)場合もお断りすることがあります。

 icon-star 自傷、他害、器物破損、暴言、自殺企図等はセッション完了までは禁止とさせていただいてます(セッション外の時間であっても)。
行動化が激しい場合、またこれらのお約束が守れない場合はお断りさせて頂きます。

当Pradoの心理セラピーの対象範囲外となるケース

 icon-star 脳腫瘍、脳梗塞、認知症などの脳機能障害(セッションの途中で明らかになった場合は、直ちに中止させて頂きます。医師の指示に従って下さい。)

 icon-star 自閉症、アスペルガー症候群、発達障害など先天性障害

 icon-star 統合失調症、及び統合失調症が疑われる場合(幻覚、幻聴、妄想などの症状が認められる場合、速やかに医師の診察を受けて下さい。)

 icon-star 双極性障害(躁うつ病)

 icon-star てんかん(催眠誘導により症状を誘発する場合があります。)

 icon-star 境界例、人格障害、及び人格障害が疑われる場合
(境界性人格障害、自己愛性人格障害、依存性人格障害など)

「私の家族(子供、配偶者)、友人、知人を連れて行きたい」とお考えの方へ

「うちの子供が学校へ行きたがらない」
「私の家族がひきこもりだ」
「私の知り合いが夜中に何度も電話をかけてきて、延々と愚痴を言う」

「だから私の子供を連れていきたい」
「私の家族にセラピーを受けてほしい」
「その知り合いにあなたを紹介しても良いか」

体の具合が悪い時、お医者さんにかかると、お医者さんが、処置が、薬が治してくれたと思いがちです。しかし、本当は、その人の自然治癒力が、処置や薬を「使って」自分を治しています。

心のことも体と同じように考えて、上記のような発想になりがちです。
しかし、これらは全て、「この状況を変えたいと思っている人、つまり、『あなた』が来て下さい」です。

体のことも「本人が治す氣がなければ治らない」のです。どの医療関係者に聞いても、同じ答えが返ってきます。

まして、心のことはなおさらです。

「この状況を変えたい。もう続けるのは嫌だ、何とかしたい」と心底思っている人にしか、変化は起こせません。

そしてまた、変化を起こすには、少なからぬエネルギーが要ります。
「自分の何かを変える意志がない」人に対して、「それはどうかと思うよ」「少し考えてみた方が良いと思うけど」などと意見することはできます。関係性によってはその権利も充分あります。ですがそれだけでは、変化を起こすモチベーションには中々なりません。

善意のつもりが、却って相手を追い詰めてしまうこともあります。

特にお子さんに対して
「どう?行ってみない?」と尋ねて「うん」と答えたとしても、
それは本心からではなく

「ここで嫌だと言ったらお母さんにまた怒られる、泣かれるから仕方なく『うん』と言っておく」
「家の中でもめるのが嫌だからとりあえず行く」

そして私の前では遠慮があるため「いい子」にしていても、家に帰った途端、その反動で暴れる、部屋に閉じこもる、泣きわめく。そんなことも起こりますし、むしろそれが当然の帰結です。

「やっぱり自分は家族に迷惑をかけているんだ」という罪悪感が刺激され、家に帰った途端に爆発しています。爆発できたことは、内にこもって溜め込むよりかはずっとましです。しかし、傷ついたことには変わりありません。

ご本人から「行きたい、連れていってほしい」と言い出さない限り、親御さんから「セラピーを受けさせる」ことは決して示唆しないで頂きますよう固くお願い致します。

夫婦であっても、親子であっても
「あの子が、夫が、妻が、問題だ。(だから相手が変わるべきだ)」の発想から
「この関係性(相手そのものではなく)をより良いものにするために、自分にできることは何だろうか?」の考え方へシフトすることが肝要です。例えば伝え方を工夫する、相手の状況をよく見極める習慣を身に着けるなど。

あなたの周囲に「困った人」が仮にいるとして、「困った思いをしている人」がーどんなに理不尽に思ってもー動くより他ありません。
「困った人」に変わってほしいと願う・・・これをやったことのない人はいないでしょう。「困った行為や考え方」に健全にNoを言えることも、自尊感情にとっては大切です。自尊感情が低い「言いなり良い子ちゃん」は真っ当な抗議ができません。

しかし、その「困った人」を直接変えることは誰にもできません。「困った行為や考え方」に意見はできても、相手が納得しなければやはり受け入れません。

そして皆が皆、その「困った人」に振り回されているでしょうか?
或いは、ご自分の人生で何度も、同じパターンに振り回されていないでしょうか?
だとすればこれを、ご自分の世界観を変えるきっかけにも出来ます。

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生きづらい貴方へ

自尊感情(self-esteem)とは「かけがえのなさ」。そのままの自分で、かけがえがないと思えてこそ、自分も他人も大切にできます。自尊感情を高め、人と比べない、自分にダメ出ししない、依存も支配も執着も、しない、させない、されない自分に。