価値観の合う人と付き合うと、物事がスムーズに
仕事でもそうですし、まして恋愛・結婚の相手には価値観の合う人を選びたいものですね。
価値観の違いを尊重できたとしても、「同じことに取り組む」には、価値観が余りにもかけ離れていては中々上手く行きません。
よく「価値観が違う」という言い方をしますが、正確には「『何が大事か』の価値観の優先順位が違う」であって、「何が大事か」(健康が大事、家族が大事、仕事が大事、等々)に良い悪いはありません。
だからこそ、違いは尊重できても「変わってもらう」ことは基本的にできません。
そしてその人のコアの価値観は、生涯を通じて深まることはあっても、がらりと変わることはほとんどないとされています。
ですので余計に、長く深く付き合う間柄であればある程、価値観の合う人同士でありたいと願うのは、ごく自然なことです。
価値観の合う人を引き寄せるワーク
価値観の合う人に出会って行きたい、これを望まない人はいないかと思います。しかし「では、どんな人?」と訊かれて即答できる人はそう多くありません。
価値観がない人はいません。しかし、明確になっている人は少ないのです。それは価値観は潜在意識の中のことだからです。潜在意識は顕在意識の8~9倍、或いはそれ以上の領域を占めます。だからこそ、価値観に沿って生きると、生きやすくなります。
これを明確にしていく作業が、価値観の合う人を引き寄せていくでしょう。
以下にこのワークの手順を示していきます。一人でもやれるワークなので、好奇心を持ってやってみましょう・・・!
1. 「出会いたい人」の望ましい資質をリストアップ
まず、「仕事(クライアント/上司/部下/同僚)」「恋愛」「結婚相手」「友人」など、どんな分野の「出会いたい人」かを決めます。
そして例えば結婚相手なら、どんな資質の人が良いか、その望ましい資質を出来るだけ具体的に細かくリストアップします。
最低20、できれば40リストアップしましょう。勿論それ以上でも構いません。どんどん書き出してみましょう。
一度に思い浮かばなければ、2、3日かけても構いません。
<例:「未来の夫」>
・約束を守る ・メールの返信をその日中にくれる ・清潔感がある ・明るい ・仕事熱心 ・自分からデートに誘ってくれる ・マナーが良い ・家族や友達を大切にする 等々
また、「~ない」ではなく(例:「嘘をつかない」)、肯定形で(例:「誠実」「約束を守る」)に言い換えてみましょう。これはできる範囲で構いません。
2. リストップした資質を持った人をイメージ
リストアップした資質を持った人を、しっかりと目に見えるようにイメージします。
好きな芸能人をイメージして、その芸能人にこれらの資質がある、と想像するとやりやすいかもしれません。或いは「今まで出会ってきた人の中で、『もっとこんな人に出会えたらいいな』と思う人」に、更に望ましい資質を付け加えてみてもいいでしょう。
そしてその人が、今目の前にいると想像します。ワクワクしたり、嬉しかったり、ほっと安心したり、「快」の感情が湧き上がればOKです。
「んー、今一つワクワクしない」のなら、更に望ましい資質を付け加えましょう。
・笑顔がさわやか ・良く通る声 ・目がきらきらしている など、容姿に関わるものでも構いません。
どんなファッションかも、その人の価値観の反映になりますので、やってみましょう。
3. その人が「私」に期待する資質を4つ挙げる
そしてその人に、「私」を選んでもらう必要があります。
その人が結婚相手なら結婚相手に期待する、望む資質を4つ挙げます。その人も「誰でもいい」わけではありません。
その人は何を決め手として結婚相手を選ぶでしょう。
それを想像してみます。
<例>
・誠実 ・経済観念がある ・優しい ・礼儀正しい
4つ以上出た場合は、良く吟味して上位4つを選びます。
4. 4つの資質を採点
この4つの資質が、自分に備わっていればいるほど、相手は自分を選んでくれます。
ます今の時点で、この4つの資質が100点満点で何点かを採点してみます。
<例>
・誠実 75点 ・経済観念 60点 ・優しい 60点 ・礼儀正しい 75点
5. 70点未満の資質を振り返り、もう一度採点
どんな人も、これで完璧、100点満点はありません。ですので、自己採点で70点以上あれば合格とします。
合格の資質はおいておき、70点未満の資質を振り返ります。
例の「経済観念」や「優しさ」など、これまで自分が何かしら発揮できた場面を探して見ます。
人はつい、「出来ていないところ」に意識が向きがちですが、全くできていないことは、寧ろ意識にも上りません。
資質に挙げたということは、何かしら出来ていることもある、ということです。
<例>
・経済観念 「電気をこまめに消している」「支払いは期日までに済ましている」「すぐにいるものでなければ、バーゲンになるまで待つ」など
・優しさ 「自分の仕事が終わっても、他の人に『手伝えることはないですか?』と訊いている」「他の人のミスを寛大に許している」など
具体例を振り返り、もう一度採点します。
そうするとほとんどの場合、点数は上がっています。
6. 4つの資質に意識を向けるアファメーション&質問
この4つの資質をより発揮できればできるほど、「価値観の合う人」に自分を選んでもらいやすくなります。
そのためにも、これらの資質を含んだアファメーションや、「どのようにしたら~できるだろう?」の質問を日々自分にすると効果的です。
<例>
「私は日々の行動に誠実さを込めます」「私は約束を守ります」
「私はお金を意識して遣います」「私はお金を丁寧に、感謝して扱います」
「どのようにしたら、より優しさを発揮できるだろう?」
「礼儀正しさを発揮するために、何が出来るだろう?」
自分の価値観に沿って生きていると言う実感が、何かが出来るとか、何かを手に入れているとかよりもはるかに、私たちを勇気づけます。
自分らしく生きている実感、つまり自尊感情を高めます。そして価値観だけでなく、自分の自尊感情の高さの応じた人を、おのずと引き寄せています。自尊感情の高さがかけ離れている人同士が、カップルになったり、友人になることはありません。よりよい人間関係を築くためには、自分の自尊感情を高めることが不可欠なのです。
(このワークは「48時間で顧客が集まる シンクロニシティの法則 顧客は追いかけるな!」ジャン・ストリンガー&ステーシー・ホール ダイヤモンド社 を参考にし、応用しました)