セッションを終えて(40代女性・親との葛藤)

① 弊社Pradoの心理セラピーを受けようと決めたきっかけはどのようなことでしたか?

長年両親とは音信不通で、こちらから住所も電話も明かさず、とにかく息をひそめるように生きてきました。いわゆる毒親です。見つかったら乗り込んできて、何をされるかわからない。誰にも言えない恐怖の日常でした。

仕事や遊びをしていても、何か身に入らない。集中できず、生きている感じがしない。若いうちは、とにかく親から逃げて、自分が食べて行けるようになるのに精一杯でした。

しかし40代になり、経済的にはそこそこ安定しても、「いつまでこれが続くのか」と毎日が苦痛でした。そんな折、PradoのHPの「親との葛藤」の記事を見つけ、何度もむさぼるように読みました。

ただ、読んだだけでは日常は変わらず、思い切ってセッションを受ける決意をしました。

② セラピー・セッションの中で、印象に残ったものはどんなことでしたか?いくつでもお答えください。

毎回のように同じ愚痴が出るのを、足立さんは嫌な顔をせず聴いてくれました。ただ聴くだけではなく、実際に何が起きたのかを整理し、そして私がそれをどう捉えたか、そのフィードバックの繰り返しでした。

足立さんはこちらの話は否定しませんが、「自分がどう思ったか」については、言い逃れさせません(笑)。

つい「誰それが(父が、母が、世間が)どう思うか。彼らが私にどうした、こうした」という、他人軸の言葉が出てしまいました。足立さんはそれを一旦聴いて、その時の感情については共感してくれた後、「私がそれをどう思うか。何をそこから得るか」私自身の気づきを促そうとします。結構痛かったです。

「誰それが」を言ってた間は、自立したくなかったんですね、今思うと。自立していた気になってたけれど、そうじゃなかった。気づきを得るのは、自立すること。それから自分が逃げようとしてたんだなあと、今はわかります。

愚痴の内容は一緒でも、感情の振り回され具合が段々減っていくのが、セッションを重ねるごとにわかってきました。嫌なことは嫌なことなのですが、自分の被害者意識が減ってきたように思います。

恨んだり憎んだりするのは、悲しい思いをした自分がいるから。その悲しみを大事にしてこそ、被害者意識に陥ってしまわない。今思うと、被害者意識が減ることが一番大事だったのでしょうね。

③ また、あえて最も心に残ったものを一つ挙げるなら何だったでしょうか?

都合一年半ほど通っていた最中に、父が他界しました。父のきょうだいが、弁護士を通じて私を探し出し、書面でその旨を通知してきました。

「ホッとした」と正直に言うと、足立さんは黙って頷いてくれました。そしてよくよく考えれば、なのですが、親もその気になれば興信所を使って私を探し出すことはできるのに、長年それをしなかった。そして、母ではなく父のきょうだいが父の死を教えてきたことに、母への思いもプツンと切れました。

親から逃げながら、心のどこかで「せめて母だけでも、私のことを気にかけていてほしい」と願っていたのだと思います。母はまだ存命ですが、もう何も期待しなくなりました。

足立さんにそれを言うと「インナーチャイルドが泣き止んだんでしょうね」と言ってくれました。そして「『明らかにする』諦めって、難しいんですよ、特に親のことは。嘆き切らないとできませんね」とおっしゃいました。

足立さんが私の同じ愚痴を毎回のように聴いていたのは、「嘆き切る」プロセスを歩ませようとしてたんだなあと、後からわかりました。

嘆き切るのは、溺れてしまわないため。ただ感情に溺れるのとは違います。感情を否定せず感じながら、溺れず、飲み込まれず、泳ぎ切って対岸へ着く、その力が着いたように思います。

④ 弊社の心理セラピーを受ける前と、受けた後とで、変化したことは何だったでしょうか?

父の死で正直ほっとしましたが、じゃあセッションを受けなくても同じだったか、と言われればそれは違います。以前は周囲の人に、親のことを知られたくない、立ち入られたくないといつの間にか身構えていましたが、今はそれはなくなりました。実際には訊かれることもありませんが、「もし訊かれたらどう答えよう」とすら思いません。

その時の相手の人となりや、関係性に応じて、どこまで話すかを判断すればいい、それくらい気楽に思えています。

親御さんを旅行に連れて行った話を聞いても、以前は内心ざわついていました。羨んだり妬んだり。自分を惨めに思ってたからでしょうね。今は自分を惨めに思わないので、「そう、良かったね」とさらっと思えます。どっちの人生が良いのかとは、考えていないからだと思います。

それと親のことに限らず、自分の感情を否定しなくなったので、日常の中でも「あー、腹立つわー」と正直に口にするようになりました。そうすると、同僚が「○○さん(私の事)って、前は何を考えてるかわからなかった」と言ってくれました。今はそうではない、ということですね。

自分の心に正直になった方が、周囲の人間関係もシンプルに、風通しが良くなるのを実感しています。

⑤ 弊社の心理セラピーを受けようかと迷っている方に、メッセージをお願い致します。

自分の心と向き合うのは、中々きつい経験ですが、やっぱりやってよかったです。その覚悟ができない人には、Pradoの心理セラピーはお勧めしません(笑)。

ですが逆に、覚悟が決まった人には是非受けて頂きたいです。一番はその人のためですが、周囲の人のためにも。自分の人生を否定しない、卑下しない、比べないって、自分のためだけじゃないんですね。

足立さんが「皆の自尊感情が高まったら、世の中は平和になる」と言っていたこと、当初はぴんと来てませんでしたが、今は私も心からそう思います。

【音声版・境界線とは「No」を言うこと・流されない生き方のために】


【このような悩みを抱えている方へ】

・適切な「No」を言えるようになりたい。迎合したり、操作されたくない。自分の意志で人生を生きたい。
・流されてしまったことに後悔している人。「もうあんなことは繰り返したくない。自分の子や孫に、同じ過ちを犯してほしくない」「どうやったら流されずに、勇氣を持って断れるようになるのかを知りたい」

【音声教材を聴くことによって得られる効果】

・何故「No」を言うことが大事なのかが再確認でき、やりやすいところからチャレンジできる。
・「No」を言うために必要なこと、限界設定、責任、結果予測、選択肢を増やす等、「遅い思考」を鍛える意義がわかる。
・親に反抗できなかった人は、親(大人)の言いなり良い子になることをやめる決意ができる。自分と親の関係性を見直すきっかけにできる。
・日常の中で小さな「No」に躊躇しなくなり、「他人にどう思われるか」ではなく「自分がどうしたいか」「何が責任を果たすことなのか」で物事を取捨選択し、たとえ結果が思わしくなくても、「自分が選んだ」ことそのものに対しては自負を持てる。

【全6回のテーマ】

第1回  結果を負うのは自分しかいない。「No」を言わなければ「Yes」と言ったと見なされる (約17分・無料で公開します)

音声プレーヤー

🔗第1回 要約・氣づきメモ

第2回 「No」を言いづらい時、何を恐れているのか (約17分)
第3回 「人は安心の名の下に自由を手放す」責任と結果予測 (約14分)
第4回  速い思考と遅い思考・現実を見ることと選択肢を広げること (約18分)
第5回  思春期の頃、親に対して「うるせえ!クソジジイ!クソババア!」と言えましたか? (約15分)
第6回  境界線の内側には良いもの、外側に悪いもの・境界線は真の自由と自立のために (約16分)

5500円(税込み)振込み手数料はお客様負担になります。

まず第1回を試しに聴いて頂き、ワークに取り組まれた後、「もっと勉強して実践したい」方は、以下のフォームにてお申込みくださいませ。
振込先の銀行口座をメールにてご案内します。お振込み確認後、URLとパスワードをメールにてお知らせいたします。

もし、お申し込み後2、3日経っても、弊社からのメールが届いていない場合は、受信メールのゴミ箱に入っていないかご確認くださいませ。
やはり届いていない場合は、大変お手数ですが、弊社へメールかお電話にてご連絡くださいませ。


    ※「音声版・自尊感情を高める習慣」のご案内は、こちらのリンクをご覧ください。
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