潜在意識の特徴 ②現実と非現実の区別がつかない

リアルにイメージすることの力

スポーツの世界で、イメージトレーニングが効果をあげているのを聞いたことがあるかと思います。
これも潜在意識の「現実と非現実の区別がつかない」特徴を活用しています。

脳は、リアルにイメージすると、現実にそれが起こった時と同じ神経回路に電気が走り、体に反応を起こします。
試しに以下の事をイメージしてみましょう。

目の前に黄色のみずみずしいレモンがあります。
そのレモンを手に取って、少しひんやりした感触や、レモンの重さを感じてみます。
そしてナイフを手に取り、レモンを横に二つに切ります。
レモンの果汁が飛び散り、レモンの香りが鼻腔をくすぐります。
そして薄くスライスし、その一片を指先でつまみ、口元に持ってきて、香りをかぎ、口の中に入れて噛んでみましょう。

さあ、今、口の中はどうなっているでしょうか・・・?

「嫌な出来事は客観」「望む未来は主観」でイメージ

そしてしばしば、私たちがやってしまうのは、「嫌な出来事を主観で思い出し、望む未来を客観でイメージする」ことです。
嫌な出来事・・・例えば殴られたことがあったとして、現実に殴られたのは一回でも、それを主観でリアルに思い出すと、脳の中では同じ反応が起きてしまいます。

つまり、何度も殴られたのと同じ経験を自分にさせてしまいます。
もう終わった事なのに氣が滅入るのは、主観でその時の出来事を何度も思い出しているからかもしれません。

ただ、教訓を得るために、潜在意識がその嫌な出来事を思い出させようとする事があります。ですのでその場合は、意識して、客観でイメージしてみましょう。自分を友人などの他人に置き換えて、その友人にどんな言葉をかけてあげるかを想像すると、氣づきを得やすいです。

そして望む未来は主観でイメージすると、脳の中では現実にそれが起きた時と同じ神経回路に電気が走ります。

過去のことほどリアルにイメージするのは難しいかもしれません。が、できるだけリアルに見て聞いて感じると、レモンの時と同じく脳がそれを体験してくれます。
リアルにイメージが出来ると、実際に行う時は2回目です。そして何でも、2回目は簡単です。

陸上短距離選手のフローレンス・ジョイナー(長く伸ばした爪で有名でした。ソウルオリンピックの金メダリスト)が、
「試合に勝つイメージを、五感をフルに使ってリアルに出来た時は、必ず勝つ」
と言っていたそうです。

望む未来を先取りする、それは今現在の自分を否定することではありません。その未来の自分も、自分の潜在意識の中にいる、ということです。未来の自分に関心を向け、「出てきていいよ」と応援することです。

自分を応援すること、これも自尊感情の大切な要素です。

「違いを生み出せる自分」のために

当Pradoのセッションでは、セッションの終わりに次回までの小さな宿題を出します。そして、
「この宿題をやって頂いたら、次回までに何が違っていると思いますか?」
もしくは「どんな氣づきがあるでしょうか?」
と質問をします。
この答えに正解はありません。前向きで建設的なものであれば、何でも構わないのです。
これは、

  1. 宿題を必ずやる
  2. 宿題を通して、クライアント様が変化を生み出せる
  3. クライアント様が氣づきを得る

という前提になっています。

人生にとって、変化をもたらすのは知識ではなく、氣づきです。知識は忘れてしまうことも多々ありますが、氣づきはより深まり、刷新されることはあっても、知識のように忘れ去ってしまうことはありません。
「自分は違いを生み出せる。その違いは、人生をより良いものにしていく」と方向づけられれば良いのです。それが今は現実のものになっていなくても、潜在意識が納得していることが大事です。そして現実は後からついて来ます。

【音声版・境界線とは「No」を言うこと・流されない生き方のために】


【このような悩みを抱えている方へ】

・適切な「No」を言えるようになりたい。迎合したり、操作されたくない。自分の意志で人生を生きたい。
・流されてしまったことに後悔している人。「もうあんなことは繰り返したくない。自分の子や孫に、同じ過ちを犯してほしくない」「どうやったら流されずに、勇氣を持って断れるようになるのかを知りたい」

【音声教材を聴くことによって得られる効果】

・何故「No」を言うことが大事なのかが再確認でき、やりやすいところからチャレンジできる。
・「No」を言うために必要なこと、限界設定、責任、結果予測、選択肢を増やす等、「遅い思考」を鍛える意義がわかる。
・親に反抗できなかった人は、親(大人)の言いなり良い子になることをやめる決意ができる。自分と親の関係性を見直すきっかけにできる。
・日常の中で小さな「No」に躊躇しなくなり、「他人にどう思われるか」ではなく「自分がどうしたいか」「何が責任を果たすことなのか」で物事を取捨選択し、たとえ結果が思わしくなくても、「自分が選んだ」ことそのものに対しては自負を持てる。

【全6回のテーマ】

第1回  結果を負うのは自分しかいない。「No」を言わなければ「Yes」と言ったと見なされる (約17分・無料で公開します)

音声プレーヤー

🔗第1回 要約・氣づきメモ

第2回 「No」を言いづらい時、何を恐れているのか (約17分)
第3回 「人は安心の名の下に自由を手放す」責任と結果予測 (約14分)
第4回  速い思考と遅い思考・現実を見ることと選択肢を広げること (約18分)
第5回  思春期の頃、親に対して「うるせえ!クソジジイ!クソババア!」と言えましたか? (約15分)
第6回  境界線の内側には良いもの、外側に悪いもの・境界線は真の自由と自立のために (約16分)

5500円(税込み)振込み手数料はお客様負担になります。

まず第1回を試しに聴いて頂き、ワークに取り組まれた後、「もっと勉強して実践したい」方は、以下のフォームにてお申込みくださいませ。
振込先の銀行口座をメールにてご案内します。お振込み確認後、URLとパスワードをメールにてお知らせいたします。

もし、お申し込み後2、3日経っても、弊社からのメールが届いていない場合は、受信メールのゴミ箱に入っていないかご確認くださいませ。
やはり届いていない場合は、大変お手数ですが、弊社へメールかお電話にてご連絡くださいませ。


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