自尊感情を高める7つの習慣⑦ 「自分を裏切るのは死ぬより辛い」生き方

自尊と虚栄は反比例

これまで「自尊感情を高める習慣」で述べてきたことは、集約すると「自分の心に正直に、何が大事かを考え、自分の生き方に忠実であること」と言えるでしょう。

日本人は世間体と言う体裁を非常に氣にする余り、「自分がどう思うか。何を選択するのか」がおざなりになっています。それでは自分を見失ってしまいます。

体裁と言っても、相手やその場を尊重するためにすることと、自分が悪く思われたくないからすることは、ベクトルの向きが正反対です。例えば相手やその場にふさわしい服装を選ぶのは、外側にベクトルが向いています。自分の体面ばかり気にするのは、ベクトルが自分の方に向き、実は誰のことも見てはいません。

自分しか見ていない体裁とは虚栄であり、ナルシシズムであって「ほれぼれとした自分でなければ氣が済まない」実はエゴなのです。SNSでの仕事自慢にうんざりするのも、「仕事ですから当たり前のことです」の謙虚さがない、「ほれぼれとした自分に酔う」ナルシシズムを人は感じ取るからです。

人は誰しも、ナルシシズムを持って生まれてきます。そしてまた、承認欲求や「仲間を失いたくない」恐れもまた、万人が持つものです。

承認欲求とナルシシズムが結びついて、「皆からちやほやされなければ氣が済まない」現実にはあり得ない願望にしてしまうと、自分で自分の首を締めてしまいます。自尊とは、自分の価値観を明確にして「自分が一目置く人から、認められれば栄誉に思う」モチベーションにしたり、「認められればする、認められなければしない」を潔しとしない態度に昇華することです。

虚栄は浅ましく、自尊は高潔で誇り高い、そうイメージできると区別がつきやすいでしょう。

自尊と虚栄は反比例の関係です。「自分は自分で良い」と心底思えている人が、人の目を過剰に氣にし、言いたいことも言えず、自分から世間体に振り回されることはありません。

自尊感情豊かな、即ち誇り高い人は自分を裏切れません。そういう生き方をおのずとするようになります。

2023年3月に、政府から改めて「マスクは個人の判断で」とアナウンスがありました。しかしそれ以降も、日本人のほぼ100%がマスクをして出歩いていたのは、「こんな茶番に屈する自分に耐えられない」と思っていないからです。「嘘と知っている自分を裏切ってまで、マスクなんかしたくない」と心底思っていないからです。

逆に、コロナの嘘、マスクやワクチンの害に声を挙げ続ける人は、時には肉親をも含めた人間関係を失ってもそれを貫くのは、自分を裏切るのは死ぬよりも辛いからです。ですから、中傷に傷つきはしても、やめてしまうことはあり得ないのです。

正直な貴方を見せた時に去っていく人

もし貴方が、マスクは有害無益だからやめたいと思っていて、マスクをせずにある人の前に現れた時、相手が貴方を受け入れなかったら、それはもうご縁をやめるべきというサインです。

正直な貴方、貴方自身が自分を裏切れないその生き方を見せた時に、去っていく人を追ってはいけません。

「自分は自分で良い」とは、正直な自分を見せた時に、それを受け入れない人もいる、その時悲しい思いはしても、相手に媚びも迎合もしないことです。それと「今のこの人に言っても通じない」から議論にはしないのとは別物です。

そして自分に正直に生きるとは、真実の声に耳を塞がないことです。真実はいつも、私たちに向かって叫んでいます。しかしその叫び声は小さく、耳に痛く、そして知ってしまうと、それに従わずに生きることは二度とできなくなってしまいます。

だからこそ人は、快い嘘に自分から騙されます。「感染しない!させない!」「思いやりワクチン」はその最たるものです。「こうすればあなたは誰からも非難されない、『いい人』でいられるんですよ」その悪魔の甘いささやきに乗ってしまうのです。

自分をごまかせば自分の顔を失う

茶番とわかっていてマスクをすることを、私が強く反対するのは、貴方より立場の弱い人、特に子供たちがマスクを外せず、心身の発達に非常に有害であり、またこの茶番がダラダラと続くからだけではありません。

貴方が貴方自身の顔を失うからです。

自分をごまかせば、自分を偽れば、その分自分が何者かわからなくなります。他人は貴方が何者かを決めることはできませんし、他人にそんなことを許してもいけません。

自分が何者かわからないのに、お金や社会的地位があっても、他人からどんなに「わあ、すごいですね」と言われても、それが何だと言うのでしょう?嘘は他人に対してだけではなく、自分になら尚更、ついてはいけないのです。

本当に優れた態度は目立たず、評価されない

「自分の真実の声に耳を塞がず、忠実に生きる」には、世俗的な評価評判に囚われていてはできません。一方で上述した通り、承認欲求は万人が持つ、犬をほめて訓練するように、高度な哺乳類には備わっている本能ですので、これを消し去ることはできません。

本当に優れた態度は、目立たない、少なくとも目立とうとはしないものです。華々しい成功は、どんな人でも「わあ、すごいですね」と評価します。オリンピックの金メダルを「素晴らしいですね」と褒めたたえるのに、こちらの洞察力は問われません。

しかし例えば、全壊を半壊に、半壊を損傷に食い止められた人は理解も評価もされず、食い止めた損傷を非難されます。それほど、世の中の大多数の人は心が盲目であり、盲目のまま一生が終わります。

全壊を損傷に食い止める、そうした力量は自分は持てないかもしれない、しかしせめてそれをやり抜いた人の本当の凄さはわかるようになりたい、こうした態度が、本質を見抜く目を養います。

本質がわかる、本質に沿った選択をするようになると、周囲の雑音に振り回されることもなくなっていきます。

今の自分の選択が、それまで何を氣づき学んできたのかの集大成

ある男性が、学生時代からの親友に、妻には黙って800万円のお金を貸しました。親友の経営する会社が、経営危機に陥った窮状を見るに見かねて、自分から申し出たそうです。ごく普通のサラリーマンで、二人の息子の進学費用もまだまだこれから掛かるその男性にとっては、800万円は大金でした。

「奴ならきっと、会社を立て直してお金を返してくれると信じている。貸したお金が返ってくれば、妻に要らぬ心配をかけずに済むから、黙っておく。ただもしかすると、再建できずに借金を踏み倒されるかもしれない。二人の息子には、どんな結果になってもいつかこの話はする」とのことでした。

その男性にとっては、800万円が返ってこないことよりも、親友の窮状を見て見ぬふりすることの方が、「死ぬより辛い」ことだったのでしょう。息子さんたちにいつか話すと決意しているのは、後悔がない証です。

「息子たちは『馬鹿なおやじだ』と思うかもしれないし、『馬鹿だけど、人としてはそれでいいんじゃないか』と思うかはわからない。しかし、人として何が大事か、それを自分で考えられる人間になってほしい。それが子供への最低限にして最大限の望みかな」

このように言いきれる男性を、奥さんもきっと最終的には受け入れるでしょう。こんなことで家族関係が決定的に崩壊しない、その信頼関係を築いてきた自負があればこそできたことです。

人間の地金は危機の時にこそ現れます。

この男性が「今だけ・金だけ・自分だけ」の目先のエゴに囚われた選択を繰り返していたら、この決断は決してできません。また「人として何が大事か、それを自分で考えられる人間になってほしい。それが子供への最低限にして最大限の望みだ」と思うことすらなかったでしょう。

この男性に限らず、人は皆、その時の選択はそれまでの人生の集大成であり、付け焼刃は利きません。毎日毎日、何を氣づき学んできたのかが、否が応でも現れてしまいます。

「世間的には馬鹿と思われるかもしれないが、人としてはそれでいい。後悔はない」生き方が、自分に正直に、自尊感情豊かに生きることなのです。

【音声版・境界線とは「No」を言うこと・流されない生き方のために】


【このような悩みを抱えている方へ】

・適切な「No」を言えるようになりたい。迎合したり、操作されたくない。自分の意志で人生を生きたい。
・流されてしまったことに後悔している人。「もうあんなことは繰り返したくない。自分の子や孫に、同じ過ちを犯してほしくない」「どうやったら流されずに、勇氣を持って断れるようになるのかを知りたい」

【音声教材を聴くことによって得られる効果】

・何故「No」を言うことが大事なのかが再確認でき、やりやすいところからチャレンジできる。
・「No」を言うために必要なこと、限界設定、責任、結果予測、選択肢を増やす等、「遅い思考」を鍛える意義がわかる。
・親に反抗できなかった人は、親(大人)の言いなり良い子になることをやめる決意ができる。自分と親の関係性を見直すきっかけにできる。
・日常の中で小さな「No」に躊躇しなくなり、「他人にどう思われるか」ではなく「自分がどうしたいか」「何が責任を果たすことなのか」で物事を取捨選択し、たとえ結果が思わしくなくても、「自分が選んだ」ことそのものに対しては自負を持てる。

【全6回のテーマ】

第1回  結果を負うのは自分しかいない。「No」を言わなければ「Yes」と言ったと見なされる (約17分・無料で公開します)

🔗第1回 要約・氣づきメモ

第2回 「No」を言いづらい時、何を恐れているのか (約17分)
第3回 「人は安心の名の下に自由を手放す」責任と結果予測 (約14分)
第4回  速い思考と遅い思考・現実を見ることと選択肢を広げること (約18分)
第5回  思春期の頃、親に対して「うるせえ!クソジジイ!クソババア!」と言えましたか? (約15分)
第6回  境界線の内側には良いもの、外側に悪いもの・境界線は真の自由と自立のために (約16分)

5500円(税込み)振込み手数料はお客様負担になります。

まず第1回を試しに聴いて頂き、ワークに取り組まれた後、「もっと勉強して実践したい」方は、以下のフォームにてお申込みくださいませ。
振込先の銀行口座をメールにてご案内します。お振込み確認後、URLとパスワードをメールにてお知らせいたします。

もし、お申し込み後2、3日経っても、弊社からのメールが届いていない場合は、受信メールのゴミ箱に入っていないかご確認くださいませ。
やはり届いていない場合は、大変お手数ですが、弊社へメールかお電話にてご連絡くださいませ。


    ※「音声版・自尊感情を高める習慣」のご案内は、こちらのリンクをご覧ください。
    関連記事

    1回約20分、6回コースの音声教材です。第1回 自尊感情とは何か。何故大事か第2回 全ての感情を受け止め、否定しないことの重要性第3回 「何が嫌だったか」を自分に質問する。目的語を補う第4回 期待通りに成らない現実を受け[…]

    IMG

    NO IMAGE

    生きづらい貴方へ

    自尊感情(self-esteem)とは「かけがえのなさ」。常に等身大の、それ以上でもそれ以下でもない今の自分から出発します。自尊感情を高め、人と比べない、自分にダメ出ししない、依存も支配も執着も、しない、させない、されない自分に。