自尊感情を高める7つの習慣⑦ どんな自分も自分

最後に残る悲しみや悔しさをも

魂の成長課題を果たし、対処方法を学び、事実を受け入れられ、気づきを得て自分の世界地図がどんなに拡大しても、事の大きさによっては最後の最後にやはり、悲しみや悔しさや許し難さが残ることもあります。

セラピー・セッションでは見方を変えて不快な反応が起こらない、かつての辛い経験が記憶からなくなりはしないけれど、意識にはのぼらなくなることを多く行います。
それでもなお、全く消えてはしまわない辛さや悲しみもあります。

事故や災害、或いは事件で家族を失った人たちの、その悲しみそのものは一生消えないでしょう。
虐待を受けた子供が、成人後トラウマを乗り越えても、やはり自分にされた事実に対する許し難さが残るのも自然なことです。

当Pradoでは「許しを急がない」ことを大切にしています。許せれば勿論楽になります。

しかし許したつもりで事実を捻じ曲げて解釈していたり、相手を見下しているだけのこともあります。「相手を見下していること」に自覚的になっていることと、それを許しと取り違えることは全く異なります。

きれいごとだけでは生きていけない、それも人間

人間はきれいごとだけでは生きていけません。

時には心の中で相手を見下してかろうじて心のバランスを取る、そうしてやっと、生き延びることが出来る、人生の局面にはそんなことも起こりえます。

弊社で大事にしていることは、「相手を見下すな」ではなく、「相手を見下すことで何とか生き延びている自分」に自覚的になり、その自分を受け入れることです。人は「そうもしないと生きていけない」のです。

そして自覚的になればこそ、その自分を外側にまき散らさないようになります。品位とは、心の内も外もおきれいな状態のことではなく、内心のどろどろした自分を、殊に関係のない人様に、まき散らさないことだと思います。

「そうもしないと生きていけない自分」とは、見栄えの良くない自分です。「一分一秒でも早く地獄に落ちろ、二度とこの世に戻ってくるな」と罵倒したい、少し面倒なことは何かと言い訳して先延ばししたい、相手より自分の方が正しいと思いたい、大したことをしていないのに自分は特別だと思いたい、努力が面倒で楽をしたがる自分のことです。

「そうもしないと生きていけない自分」の存在が、私たちに、自分は決して天使でもなければ、マリア様でも観音様でもない、生身の人間なのだということを教えてくれます。

私たちは少々事が上手くいっただけで、自分が立派で特別でおきれいな人物かのように、簡単に思い上がりがちです。自分にダメ出しも実は、この思い上がりの裏返しです。

関連記事

人からほめられると「そんなことはありません!!」と否定する「自分へのダメ出し」人から何かをほめられると「ありがとうございます、光栄です。励みになります」ではなく「えーっ!そんなことありません!!」と真っ向から否定する人は決して少[…]

自尊感情は「人間の業の受容」があってこそ

落語家立川談志の遺した言葉に、「落語は人間の業の肯定」があります。業とは、「そうもしないと生きていけない自分」と言っていいでしょう。

談志が「落語は」という主語を付けたのは、落語というフィクションに、自分たちの中にある業を鏡のように映しだす、ということだろうと思います。繰り返しになりますが、自分の業を受容していないから、なかったことにしようとするから、まき散らし、自分や他人を苦しめてしまいます。

そして自分の中の業を受け入れる、受容することが、真の自己理解、そして人間理解につながります。そしてまたこのことは、「ほれぼれとする完璧な自分でなければ愛せない」のナルシシズムとは正反対のことであり、勇気がいります。

自分の中の業を受容すればするほど、「いい人でいたい」「嫌われたらどうしよう」が減り、結果的に他人と比較して妬んだり落ち込んだり、他人に振り回されることが減ります。何故なら自分は、そして人は皆「いい人」ではないからです。そして同時に「そう捨てたものでもない」のです。

「あの人はいい人ね」と他人から言われる人ほど、自分の業と向き合っています。ですから自分では「とても『いい人』だと言えたものではない」と自分に対して思っている、そうしたものでしょう。

自分も他人も、ほとんどの人は「ろくでもなく」「そう捨てたものでもない」それが腑に落ちると、他人が自分の望みどおりに振る舞わなくても、「まあ、仕方がないか」と受け入れやすくもなります(勿論、相手が近い存在であればあるほど「何であんたがそんなことをするのよ!」をやりたくなる自分もまた、消えはしません)。

わたしには、あなたが(良い自己:他人に見てもらいたい、望ましい自分)であることがわかります。
わたしには、あなたが(悪い自己:他人に見られたくない、望まない自分)であることもわかります。
わたしには、あなたがその両方であることがわかります。
わたしには、あなたがそれよりはるかに大きな人間であることがわかります。

「NLPヒーローズ・ジャーニー」ロバート・ディルツ&スティーブン・ギリガン

憎いやつが死ねばホッとする、人間は「そうしたもの」で、それでいいのだと、それがまたその人を陰影に富んだ、懐の深い大人にしていくのだと信じてやみません。

無料ステップメール「自分を大切にする7日間のレッスン」

自尊感情を高めるとは、自分を大切にすることと言い換えても良いでしょう。
「でも、具体的に何から始めたらいいの・・・?」の声にお応えして7日間のレッスンにまとめました。

《レッスンの一例》

● 体の声は心の声・体の状態に耳を傾ける
● 望まない人間関係に心の中で「No」を言う
● 「今・ここ」を生きるための自分への質問

Pradoの心理セラピー・セッションでお伝えしている内容を含んでいます。

どんな自分も否定せず、そのまま見て、耳を傾けることで「生きやすさ」は増していきます。
自分を大切にすることで、打たれ強く、柔軟で、ぶれない心を・・・!

 

NO IMAGE

生きづらい貴方へ

自尊感情(self-esteem)とは「かけがえのなさ」。そのままの自分で、かけがえがないと思えてこそ、自分も他人も大切にできます。自尊感情を高め、人と比べない、自分にダメ出ししない、依存も支配も執着も、しない、させない、されない自分に。