セッションの流れ・料金

Pradoの心理セラピーの目的

  • 自分に自信が持てない、人の目が氣になる
  • 子供の不登校、ひきこもり・・・背景にはほとんどの場合、夫婦間のコミュニケーションの問題が潜んでいます。
  • 家族や職場での人間関係、コミュニケーション、いじめや嫌がらせを受けてしまう
  • 成人した今でも、親の過干渉、支配、依存に悩む
  • 摂食障害(過食嘔吐)をはじめとした依存症
  • 人生の目的、目標を見いだせない
  • トラウマを解消したい
  • うつ、不安、緊張、不眠、慢性的倦怠感

・・・など、心の悩みは多岐にわたります。

千差万別の心の悩みですが、当Pradoで行っていることはただ一つ

「その方固有の『成長課題』つまりチャレンジを共に乗り越え、あるがままの自分を大切にできる自尊感情を高めること」

です。

自尊感情、「自分は自分でいい」「そのままの自分で価値がある」は、理屈ではなく心でそう感じきっている必要があります。

「生きづらさ」「自己否定感」「過剰な恐れ」「自分へのダメ出しがやめられない」等は、この自尊感情の不足が原因と言っても過言ではありません。

そして自尊感情を高めるには、自分と向き合い、自分にとって何が大事か、どうしたいのかを考え、行動に移す、この自己決定と自己責任が不可欠です。またこれは、誰かにできて、誰かにはできない類のものではありません。

悩みの中には、その人が何を大事に生きたいのかという宝が、実は眠っています。悩みがあることが問題なのではありません。私たちは何を問題としているのか、問題とするべきことを問題としているのかが問われます。向き合うべきことから言い訳をしてごまかし、逃げ続けると否が応でも自尊感情は下がります。

「苦悩のない人間は、人間性を失う。神も人も見なくなる」

曽野綾子「哀歌」

悩みと向き合い、葛藤を乗り越えて、私たちは自我を鍛え、人間性を深め、自尊感情を高められます。ただ、やり方を間違うと堂々巡りになり、却って落ち込み、うつなどの症状を引き起こしかねません。セラピストというプロを使うのはこの意義のためです。

様々な問題・症状は、自尊感情が不足している結果としての現象であって、問題や症状を取り除くだけでは対症療法に過ぎません。

詳しくは、以下のページをご参照くださいませ。

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 icon-exclamation 当Pradoの心理セラピーは医療行為ではありません。

セッションの開始に際し

より望ましい心の状態になるために、もっとも大切な事は、クライアント様ご本人の決意・自発性です。

人は椅子から立ち上がろうとする人に、手を添えて立ち上がらせることはできます。
しかし、座っていたい人を無理やり立たせることはできません。
無理に立たせたところでまた座ってしまいます。

また、立ちあがるための足腰の筋肉が弱っている人に、筋肉トレーニングのメニューを提案し、共に取り組むことはできます。
しかし、筋肉を他人が外側から付けることはできません。
そしてまた、立ちあがろうとしても自分の足で支えようとせず、こちらに体重を全て預けたら必ず共倒れになります。

これが対人援助の基本原則です。

セッションの流れ

 初回にPradoの心理セラピー・セッションの方針の説明をします。
クライアント様、セラピスト双方の同意を得た上でセッションを開始します。同意書にご署名を頂いた段階で料金が発生します。
(同意書2通に双方の署名をし、保管をお願いします)(約30分)

 クライアント様の現状をお伺いし、目標設定を行います。

初回セッションの前に、「セッション完了後どのような自分になっていたいか」を1~3つまで考えてお持ちいただきます。

クライアント様ご自身の目標設定の前に、「目標がなぜ、どのように大事か。どこまでするのが目標設定か」を3つの観点から説明します。(約30~40分)弊社で目標設定を重要視している根拠の説明です。

その後、クライアント様固有の目標設定を行います。クライアント様が何に傷つきどんな感情を感じているのか、そこから人生において何を大事になさっているかの価値観を掘り下げます。価値観はその方のアイデンティティの土台です。そして、最終的にクライアント様にとって必要な「成長課題」をお話の中から探り出します。

問題と課題は異なります。人は問題(困っていること)はわかっても、課題(何をどうすればいいのか。何に取り組めばいいのか)は中々わかりません。心が動揺し、混乱していれば尚更です。問題の中から課題を引き出す、これにはセラピストの力量が問われます。

「他では話せないこと」もどうぞお話し下さい。言葉に出してこそ、「自分は何を大事にしたかったのか」「次はどうできればいいのか」がわかっていくものです。また逆に「今は口に出せない」ことは、無理にお話しする必要はありません。


怒りや悲しみを感じ切ることは、癒しの必要条件です。自尊感情が余りにも低いと、自分を蔑ろにされても怒りを感じられなくなります。今現在の怒りだけでなく、過去の「蔑ろにされたこと」への怒りを感じられるようにもなります。恰も免疫力が上がればこそ、発熱したり痛みを感じられるようになるのと相似形です。
一方で、大人は残りの人生を「お母さんの馬鹿!」と怒り続けることに費やして良いわけではありません。怒りを感じられ、否定せずに受けとめられるようになること。かつ「そう簡単に蔑ろにされない自分。もしくは、蔑ろにされそうになったら、毅然として退けられる自分」になっていく必要があります。そうでなければ、また同じことの繰り返しになり、自分から「またあんな嫌な目に遭ったらどうしよう」の不安に苛まれてしまうからです。
成長課題とは、上記の例で言えば「そう簡単に蔑ろにされない自分。もしくは、蔑ろにされそうになったら、毅然として退けられる自分になる」ということです。この成長課題を果たしてこそ、癒しの十分条件になります。

人は最期の死ぬ瞬間まで、「成長課題」を果たし続けるものです。

よくありがちですが、クライアント様は当初「別人になること」を望んでいることがあります。弊社の心理セラピーで行っているのは「あるがままの自分を大切にしながら、違う物事の捉え方ができるようになること。また、新たな引き出しを増やすこと」です。

要は考え方と、瞬時の取捨選択、態度振る舞いや行動が変わるということです。10年前20年前と、全く同じ考え方や取捨選択をしている人はいないでしょう。しかし、10年前20年前の自分も自分であることには変わりありません。この考え方と取捨選択の変化を意識的に取り組んでいくのが心理セラピーです。

 icon-exclamation  頭で考えた「目標」は時に「辛い現実から逃げること」になることがあります(「もう離婚する!」「もう会社辞める!」「お母さんなんか嫌いだ!もう家を出る!」)。
しかし「辛い現実から逃げる」だけでは一時しのぎに過ぎず、結果的に自尊感情の低下を招きます。緊急避難が必要な場合もありますが、それは「成長課題」とは異なります。
最終的に自尊感情を高めるような目標が「成長課題」です。

最も重要なステップです。

クライアント様の「自分を制限している思い込み」をお話の中から探ります。これは通常人は意識できていません。そしてこの思い込みは、何本もの糸が絡まるように、いくつも絡まりあっています。だからこそ、氣づかないうちに、本当は望まない方向に自分を追いやってしまいます。生きづらさの原因とも言えるでしょう。

どのタイミングでどの思い込みを解除し、新たな実践を加えれば、最もクライアント様の負担が少なく、かつ効果が高いかを見極めること、セラピストの日々の精進はこのためにあります。

弊社のクライアント様が、「以前よりも強くなった」「無駄なエネルギーを使わなくなった」「判断に自信を持てるようになり、チャレンジしたい意欲が湧くようになった」と言っていただけるのは、このプロセスを行うからです。そしてこれは、読書やセミナー受講、或いは「ただ聞いてもらうだけ」ではやはり限界があります。

セラピストの力量が最も問われる段階です。

 最後にセッションの振り返りを行います。
また次回セッションまでにやっていただく小さな宿題を出しています。この宿題はクライアント様が「やってみたい、やれそう」と思えるものを、話し合って決めています。宿題を日常の中で実践することにより、新たな氣づきを得られます。氣づきとは、言葉にすれば「当たり前のこと」。ただ、その人だけのタイミングで必要なことです。氣づきを重ねることにより、誰とも比べなくていい、今の自分が良くも悪くも等身大の自分であり、その自分に正直に生きる、言葉を換えれば自分をごまかさないことの大切さを実感していくでしょう。

宿題は、例えば「どんな感情も、否定せずそのまま受け止めてみる」(ほとんどのクライアント様に最初の段階で出しています)、「『こうなりたい人』を三人探す」など、様々です。

合わせて約2時間)

2回目からは、セッションの冒頭に、前回から今日までの振り返り、特に宿題をやってみての変化や気づきをお伺いします。


 icon-leaf あくまで大まかな流れであり、状況に応じて変えて行く場合もあります。
心理セラピーは短くて1週間、通常2週間、長くても1ヶ月の間隔で受けて頂くことをお勧めします。

 icon-leaf セッションとセッションの間の、日常生活が寧ろ本番です。セッションは作戦タイム、舞台裏と捉えて頂ければと思います。頭での知識だけでは、人生は変わりません。セッションで日常を振り返り、ご自分だけの氣づきを得て、更に日常の中で実践する、この二つが不可欠です。

 icon-leaf 原則対面セッションですが、ご遠方、子育てや介護中等で通えない場合は、スカイプでのセッションも対応しています。
ただし、「同じ空間を共有する」ことは心にも大きく影響しますので、スカイプセッションは対面に比べて精度が落ちる可能性があります。あらかじめご了承くださいませ。

初回は対面、そのあとは対面かスカイプを選んでいただいても構いません。初回からスカイプセッションをご希望の場合は、その旨お申し出下さいませ。

ただし、事前にメールによる同意書の送付や、初回セッション料金のお振込みをお願いしますので、1週間程度の余裕を持って、お申し込みくださいませ。icon-exclamation

 icon-leaf 期間はご相談内容、クライアント様の置かれている状況、及び通われる頻度等によります。個人差が大変激しく、1、2回で完了される方から、半年を超えるケースも弊社では少なくありません。

 icon-leaf セラピー期間の終了に関しては、クライアント様とセラピストの合意の上で決定します。最も重要なのはクライアント様の納得、「自尊感情を高める習慣が自分に着いた」と思える自信です。

セッション料金

初回       2時間半     27500円
2回目以降      2時間      22000円 (いずれも税込)

 icon-leaf 1回ごとにお現金にてお支払い頂きます。クレジットカード等はご利用できません。
また一旦お支払い頂いたセッション料金はいかなる事由を以ってもご返金には応じられません。

 icon-leaf 当日のキャンセルのつきましては、セッション料金の全額を次回セッションの際に併せてお支払い頂いております。
ですので、ご予約の変更はできるだけお早めに、遅くとも前日までにメールもしくは電話にてご連絡下さいませ。
また、15分以上の遅刻はキャンセルされたものとして扱わせて頂きます。

あらかじめご了承くださいませ。

ご家族様への支援について

心理セラピーはどんな場合にも効果を発揮するわけではありません。
症状を抱えているご本人様がセラピーを受ける準備が整っていない場合は、中止させて頂いています。却ってご本人様を追い詰めかねないからです。

その場合、ご家族様へのセッションに同意の上切り替えさせて頂いています。
善意のつもりの言葉がけが、しばしば逆効果・悪循環になってしまうことがあります。この場合効果的なコミュニケーションスキルを学び、練習・実践して、悪循環を断ち切ることが出来ます。
ご家族様の取り組みの結果、ご本人様が改善したケースもあります。

心理セラピーは「この状況を何とかしたい」と思っている方にこそ、効果を発揮します。必ずしも「症状を抱えている方」でなくてもいいのです。

サイコパス、人格障害、その疑いのある人から「受傷した」方、ターゲットになっている方へ

まずは自分を責めないことです。
そして一人で抱え込まないこと、特に境界性人格障害の人からの受傷は、他人からはわかりづらく、孤立しがちです。
この孤立がまた傷を深めます。

できれば早めにお越し下さいませ(弊社ではなくても、理解のあるセラピスト・カウンセラーであれば構いません)。
一人で抱え込む時間が長くなればなるほど、「毒がまわる」時間が長くなってしまいます。
そしてこればかりは、ただ時が解決してくれる類のものではありません。

受傷の経験がない人には、この辛さはわかってもらえませんし、「わかってもらえなかった」がより傷を深くしてしまうことがあります。

また現在ターゲットになっている、もしくはターゲットにされやすい方も、できるだけ早くお越しくださいませ。

普通の善意の人であれば、どんな人も「ターゲット候補」になる可能性はあります。しかし「ターゲット認定」されるかどうかは、明らかに違いがあります。「ターゲット候補」の間に、一分一秒でも早く逃げ切れるかです。

低い自己価値感を埋め合わせるために自己犠牲を払ってしまいがちな人、いい子でいたい人ほど「ターゲット認定」されやすいです。

「何とかしてあげたい」のヒロイズムで関わることは、相手のためにも決してなりません。却って相手の症状を進めるだけです。

このことにも、自尊感情の有無が大きく関わっています。

 icon-exclamation  昨今、インターネット上で「人格(パーソナリティ)障害診断」のサイトが数多く流布しています。素人がよく知らずに作っているものもあるので、くれぐれも鵜呑みにしないよう注意喚起します。どんな人も、大きなストレスがかかり、自我の状態が弱くなると、「1時間ごとにジェットコースターのように正反対の感情が湧き上がる」ことはあります。

このことと、境界性人格障害の病理は全く異なります。「慢性的な不安を埋めるために、自分に好意を持ってくれる人をサンドバッグにしたい。サンドバッグ、即ちターゲットを得るために、人の好意を得ようとする。ターゲットを探さずにはいられない」この発想を常にしているかどうかです。

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生きづらい貴方へ

自尊感情(self-esteem)とは「かけがえのなさ」。そのままの自分で、かけがえがないと思えてこそ、自分も他人も大切にできます。自尊感情を高め、人と比べない、自分にダメ出ししない、依存も支配も執着も、しない、させない、されない自分に。