Prado心理セラピーの特徴

「何もしたくない」時に自分を責めると回復が遅くなる理由

頑張って成果を出すことで承認される、それにはいつか限界が

真面目に努力もし、自分なりの責任を果たしてきたけれどもうしんどい、何もしたくない、何もする気が起きない時は、自分を振り返るサインです。
頑張って成果を出し、そのことで承認される、このこと自体は決して悪くはありませんが、落とし穴もあります。

こうした承認のされ方は、成果を出したその時限りのものです。
ですので、承認が欲しくなると、また頑張って成果を出さなくてはならないの繰り返しになり、心が休まることがありません。

また、「条件付きの自分でなければ承認されない」、つまり「そのままの自分では承認されない」という暗示を自分で入れてしまいます。
そしてこの暗示は、繰り返すたびに強化されます。

役割についての評価と、自分自身の存在の価値とは本来切り離されなくてはなりません。しかし多くの場合、この混同が起こっています。

周囲からの期待に応え続けて来た人が、やがてそれに疲れてしまう。
それは「無条件の自分でもOKだ」に転換しないと行き詰るということを、潜在意識が伝えようとしているサインでもあるのです。

心理セラピーがいつでも効果があるわけではない理由

人間は何か問題が起きたとしても、必ずしもすぐに解決しようとするわけではありません。

例えば、「あら、太っちゃった!ダイエットしなきゃなぁ」と思いはしても、多くの場合「さあ、ダイエットするぞ!レッツゴー!!」にはならず、「まあ、いいか、明日からやろう」を何日も、何週間も、ひょっとすると何年も続けてしまいます。人間は”そうしたもの”です。

この時「体重が増えたこと」と「ダイエットの大変さ」を天秤にかけ、結果的に「体重が増えたこと」を選び続けています。
この段階で周囲がやいやい言っても、変化が起きることはありません。「わかってるんだけどねえ、でも・・・」の状態です。

人が変化を起こせるのは、その人自身が「もう『体重が増えたこと』を選びたくない!」になった時です。
1kgでも体重が増えたら仕事がなくなる職業モデルなら、すぐにでも「ダイエット」を選ぶでしょう。

太った何だと愚痴っていても、ダイエットしようとしないのは、それでもいいと心のどこかで思っている、つまり余裕があるからです。
(これはダイエットしているのに中々体重が落ちないこととは異なります)

そして他人が援助できるのは、「体重が増えたこと」よりも「ダイエットをして体重を減らす」ことを選ぼうとしている、この段階からです。

これは心のことも同じです。
心理セラピーは、いつどんな段階でも効果があるわけではありません。

人が変化を起こす6段階のステップ

人が変化を起こす時は、ダイエットであれ、禁煙であれ、心の持ち方であれ、以下の6つの段階を経ています。(プロチャスカとディクレメンテによる依存症回復のステップより)

① 前熟考期 問題を問題だと本気でとらえていない。「太っちゃった!でもダイエットは面倒くさい、やりたくない。まあいいか
或いは、変化を起こすだけのエネルギーがない状態。「何もする気が起きない、物を考えるエネルギーも湧いてこない」「解決」<「問題」の段階。

② 熟考期 「問題」と「解決」の間で心が揺れる段階。「ダイエットしなくちゃ!でも前にも失敗したし自信がない、不安だ
心理セラピーは「解決」への志向が「問題」と比べて、等分か上回った時、「解決」≧「問題」の段階から効果を発揮します。この段階も、グラデーションになっており、行きつ戻りつがあるものです。

の「でも・・」は中身が違います。この意識の違いがとても大きいのです。しかし、本人はそれほど明確に意識はできていません。

③ 決意 「解決しよう」と決める段階。ご本人が決意しなくては何も変わりません。

④ 実行 解決策を実行する段階。セラピー・セッションや、セッション後の日常の中で行う段階。ダイエットであれば、新たな健康的な食習慣を身につけようとしたり、運動をして体重を落としている段階。

⑤ 維持 以前のパターンから新たなパターンが「上書き保存」され、新たな結果を得る段階。ダイエットであれば、体重を落とした後、以前の食習慣ではなく、新たな食習慣を続けている段階。

⑥ 再循環(リサイクル) もし、以前と同じような状況が起きた時でも(「1kg太っちゃった!」)既に実行した解決策を再び行い、「以前のような状態に戻りっぱなしにならない」段階。ダイエットであれば、数日節制をして、すぐに体重を戻せる段階。

前熟考期に自分を責め続けると

「何もしたくない」のは前熟考期に当たります。前熟考期をはたから見ると、怠けてさぼっているように見え、自分でもそう思っているかもしれません。しかしこの時期は、それ以降のステップのためのエネルギーを蓄える準備の期間でもあるのです。

体の病気に例えると、どんな時でも即手術を受けさせれば良いわけではなく、手術に耐えられる体力を養う、その準備をしている時期とも言えるでしょう。

この時期、「何でこんなにやる気が出ないのだろう、こんな自分はダメなんじゃないか、もしこのままだったらどうしよう」と自分を責めてしまうと、「慢性化ストラテジー」にはまり込みます。

参考:トラウマ・症状が慢性化する7つのストラテジー(戦略) 

これをやってしまうとエネルギーがダダ漏れする一方なので、益々解決が遅くなり、慢性化します。
先の手術の例で言うと、体力を養わなければならないのに、却って体力を奪い続けてしまう、必要な手術を受けるのが益々遅くなるようなことです。

変化を起こす6段階のステップは、どの段階もそれなりにエネルギーが必要です。

「何もしたくない」時期はエネルギーを溜めている準備の時

自分自身を「欠けた丸だから、その欠けを埋めるために頑張らなくてはならない」と思っていると、いずれエネルギー切れを起こします。
6段階のステップを踏むこと自体が、まるで自分への罰ゲームになってしまいます。

自分を責めていじめるのは、自分に厳しいのではなく、実は「ほれぼれとする自分でなければ愛せない」のナルシシズムです。
このナルシシズムには甘い毒があり、ともすれば自分だけでなく周囲にもその毒を撒き散らしてしまいます。

「何もしたくない」前熟考期こそ、条件付きで自分を認めるのではなく、その条件なしに、自分は完全な丸だと捉えなおすための時期です。
ほれぼれする自分でなければ愛せない、をやればやるほど、この段階から抜け出すのが遅くなります。

一方で、どんどん変化を起こせる人も、同じようにこの6段階のステップを踏んでいます。こうした人たちは「欠けた丸を埋めなくては」とは違う動機で変化を起こしています。
欠けた丸を埋めるのではなく、丸を大きくしたいがこの人たちの動機です。ですから変化に対して「ワクワクする」ことができます。

そのためには、失敗や葛藤も、自分の「至らなさ」さえ、丸を大きくするための大切なきっかけと捉えている必要があります。

参考:学習・成長は「欠けた丸を埋める」ことではなく 

「何もしたくない」時にも意味があります。その意味を頭ではなく心と体で、体得していくことが重要です。
一旦それを体得できると、「何もする気が起きない」前熟考期を前もって恐れることはなくなります。
そして自分を責めないからこそ、以前よりも早めに脱することができ、6段階のステップの次のステップ、熟考期から決意、実行へ移りやすくなります。

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《レッスンの一例》

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Pradoの心理セラピー・セッションでお伝えしている内容を含んでいます。

どんな自分も否定せず、そのまま見て、耳を傾けることで「生きやすさ」は増していきます。
自分を大切にすることで、打たれ強く、柔軟で、ぶれない心を・・・!

 

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