生きづらい貴方へ

心配性の貴方へ・心配してはいけないのではなく

悩みやすい人ほど心配性なもの

悩みやすい、ということは心配性ということでもあります。

「心配したってしょうがないよ!」で済ませられる人は、当然ですがそれ以上悩みません。

心配性は、上手に活用すれば、リスクを回避するなど役に立つ場面も少なくありません。
しかし、綿菓子のように膨らんでしまって、自分から振り回されてしまうこともある、少々厄介な性質があります。

今回は、この心配性とどう付き合うかについて取り上げていきます。

「別人になる努力」は自己虐待・心配性の自分とどう付き合うか

まず、前提として、どんな性質も否定して消してしまおうとするのではなく、それとどう付き合うかが非常に大切です。

当Pradoの心理セラピーでは、目標設定を最重要視していますが、これが「別人になること」では自己虐待になってしまいます。

例えば、「体を丈夫にしたい」という目標があったとします。これはこれで、大切なことです。
そして世の中には確かに、手洗いもうがいもしたことがないけれど、風邪などひいたことがない、というくらい体が丈夫な人もいます。

しかし、元々風邪をひきやすい人が、いきなりそのような人になろうとするのは無理があります。

まずは手洗いうがいの習慣を身に着けて、一冬に三回風邪をひいていたのが、今年は一回で済んだとか、そうしたものでしょう。

体が丈夫でない自分を否定し、いじめるのではなく、その自分とどう付き合うかが、真の意味での自分を大切にすることです。

心配性も同じことです。いきなり「心配しない自分」になるのではなく、「つい心配してしまう自分」とどう付き合うか、これが自分と向き合う最初の一歩となります。

日本人は心配性の遺伝子が受け継がれているという説

日本は他の国と比べて格段に災害が多く、また、島国なのでよその土地に逃げることができません。
ですので、日本人は他の民族と比べ、心配性の遺伝子がより多く引き継がれている、という説があります。

遺伝子が引き継がれるのは、その種がより多く生き延びるためです。

日本人の多くが心配性でなかったら、災害に対する備えをしようとはしなかったでしょう。そうすると、日本人はどんどん死んでしまい、生き延びていけません。

心配性は、勤勉や協調性と同じく、日本人の民族性のひとつと捉えると、少し楽になるかもしれません。

心配性が即ダメではなく、狭い視野にはまり込むことが

引き寄せの法則で、「ネガティブなことを考えるとネガティブなことを引き寄せてしまいます。ですから、心配しない方がいいのです」などとあると、「心配しちゃいけないのかな・・・」と気になってしまうかもしれません。

人は世界の全てを意識しているわけではなく、自分の意識が切り取った世界を見ています。そして否が応でも、その切り取った世界に進んでしまいます。この意味で、引き寄せの法則が言っていることも、決して間違いではありません。

そして人間は、何か「困ったこと」が起こると、世界中にその「困ったこと」と自分しか存在していないかのように、意識が世界を切り取ってしまいます。

あたかも、部屋の中にゴキブリが出ると、地球上にそのゴキブリと自分しか存在していないかのように。しかし、現実はそうではありません。

このゴキブリが、「横暴な上司」「いじわるな姑」「煮え切らない彼氏」でも同じことです。悩みにはまり込む、とはこうしたことです。

しかし一方で、物事を解決しようとした時、人はいつまでも「地球上にゴキブリと自分だけ!」とは思いません。部屋の中にある殺虫剤なり、箒なりを探そうとします。

意識を広げ、「解決策(殺虫剤や箒)も世界の中にある」状態になれば、「ゴキブリを退治した」世界に進んでいけます。意識を広げることをしなければ、いつまでも「地球上にゴキブリと自分だけ」のままです。

心配性を「広い視野を培う」ためのきっかけに

先にあげた災害に対する備えも同じことです。「地震や津波が来たらどうしよう。怖い、嫌だ」とだけ考えるのではなく、意識を広げて解決策を考えることを人はしています。

昨今、「減災」という言葉が使われ始めました。災害そのものを人間の力で防ぐことはできません。しかし、被害を「減らす」ことはできます。

この発想は、「どうしよう、怖い怖い」の心配性とも、誤った楽観主義(なるべく考えないようにする、都合の良いように解釈する)とも異なる態度です。
先のゴキブリの例でいえば、「ゴキブリを見なかったことにする」が誤った楽観主義です。

心配する心の動きを、解決のためのきっかけに使えば、私たちの生活を建設的なものにします。

「結果をコントロールしたい」が強いと不毛な心配性に

心配性の人は、「結果をコントロールしたい」気持ちが強いことが多いです。
「もし上手くいかなかったらどうしよう・・・」「こんなことをやったって、上手くいかないんじゃないか・・・」

心理セラピーにおいても、このようなことを考える割合が大きければ大きいほど、当然のことながら上手くいきません。
車の運転で言えば、目の前の道ではなく、バックミラーに映った風景だけを見て、アクセルを踏もうとしているようなことだからです。

ですので、不安な気持ちを受け止めつつ、まずは「どうなりたいか」「どこへ行きたいか」を明確にします。
目の前の道をしっかり見て、時折バックミラーを見る、安全運転とはこれをやっています。

これは不安な気持ちを否定せずに、受け止めてこそできることです。不安を「なかったことにする」は、バックミラーを見ずに運転するようなことです。

そして目の前の道を見る時も、車のすぐ前だけを見ていては危険です。遠い地点にも、道路脇を行く自転車や歩行者にも視線を向けてこそ、安全に運転できます。

「結果をコントロールしたい」が強すぎる場合、短期的なことに意識が向きすぎていないか、振り返る必要があるでしょう。

ドライブの例でいえば、「何が何でも、何時までにどこそこへ着かなくては!」と焦ってしまい、それだけを考えているような状態です。
「何時までに着かなかったらもう終わりだ!」・・・極端に言えば、こんなことを考えている状態です。

解決に意識を向けるには、ゴキブリの例と同じく、視野を広げます。人との約束であれば、遅れそうな場合は先方へ電話を入れて、先にお詫びをするでしょう。

大抵の場合は、先方が快く待ってくれたり、場合によっては別の日に改めるなどになります。めったなことでは「これで終わり」にはなりません。

そしていつか必ず、その場所には着くのです。もしかすると、渋滞に巻き込まれたり、思いもかけず通行止めに遭うこともあるでしょう。

しかし、行くことをやめさえしなければ、いつか必ず辿り着きます。渋滞や通行止めに遭うたびに、また視野を広げ、「渋滞を忍耐する」「違う道を探す」「思い切ってサービスエリアで休憩する」などの選択肢を広げる、この繰り返しです。

またゴキブリの例で言うと、そのゴキブリは逃したとしても、ゴキブリ除けを買ってくるなどして「ゴキブリの出ない家」にすることはできます。

そしてスムーズに辿り着けたときよりも、解決策という引き出しが増えます。潜在意識は、この引き出しを与えようとして、わざわざ「スムーズには辿り着けない」事態を運んできます。

心配性にはまり込んでいるときは、短期的な視野になってしまっています。時間軸を広げて、長い視野での解決に焦点を当てる。心配性の反応を、この長い視野での解決のための、きっかけにすることができます。

「今まで自分が積み重ねてきたこと」を承認・感謝とねぎらいを

心配とは、未来に対して感じることです。つまり意識は未来に向いています。

心配性な人は、「これまで自分が積み上げてきた努力」や「困難を乗り越えてきた経験」を忘れがちです。これらは、過去の物事なので、未来を心配しながら同時に、それらを意識することはできないからです。

しかし、意識に上っていなくても、事実として存在しています。部屋の中に殺虫剤も箒もあるのと一緒です。
ですので心配性な人ほど、時々意識して、これまで自分が積み上げてきたことを振り返ってみると、自分を勇気づけることができます。

「かつてはあまりうまくできなかったけれど、今は難なくできること」「以前は自分のものになっていなかったけれど、今は身についている心構え」など、振り返れば色々あるはずです。
これが自己承認です。

逆に過去のことをくよくよしがちな人は、未来に目を向けることが、「部屋の中に殺虫剤も箒もある」のを発見させてくれるでしょう。過去の出来事から学びを得て、未来のために生かす、殺虫剤や箒にする、ということです。

ところで、自己承認とはうぬぼれとは違います。評価や賞賛とも違います。事実を認め、その自分にねぎらい、「よくやったよね」と感謝することです。そしてそれは、慢心してしまうためではなく、次へと向かう勇気づけのためです。

心配性の自分が過剰に暴走してしまうのは、この自己承認が足りず、勇気づけられていませんよ、というサインなのかもしれません。

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どんな自分も否定せず、そのまま見て、耳を傾けることで「生きやすさ」は増していきます。
自分を大切にすることで、打たれ強く、柔軟で、ぶれない心を・・・!

 

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