自尊感情にまつわるコラム

頑張らずに行動に移す2つのコツ

わかっていても中々行動に移せない理由

人間というものは、何か問題が持ち上がった時に、いつでも「さあ、解決しよう!レッツゴー!」とすぐに行動に移せるわけではありません。

例えば、ダイエットひとつとっても、1kgでも太ったら仕事がなくなるプロのモデルでもない限り、
「わあ!太っちゃった!ダイエットしなきゃなぁ」
「でも、面倒くさいし、今日はいいや、明日からやろう」
・・・を、何日も、時には何ヶ月も、何年も続けて、いよいよ
「このままじゃまずい!」
になった時にようやく腰を上げる、そんなものでしょう。

ある意味、プロのモデルと比べてそれだけ「余裕がある」のです。
「これをやった方がいい」とわかっていても、中々行動に移せないのは、大きく分けて二つの理由があります。

一つは

「妬まれたらどうしよう」
「いやなお客さんが来たらどうしよう」
「失敗したら周囲に『ほら、言わんこっちゃない』と馬鹿にされたらどうしよう」

などの「恐れ」がある場合です。
この恐れは人によって、或いはその事柄によって千差万別です。

もう一つは単純に、「面倒がいや、楽がしたい」と思っている場合です。

ダイエットも、英会話も、婚活も、人間関係も、昇進・昇格も、いずれも「行動に移す」ことが必要です。
新たな行動はワクワクすることもある反面、「慣れた事」から一歩踏み出すことなので、面倒だ、と感じるのが人間の常でもあります。

今回は、千差万別の「恐れ」ではなく、ある意味普遍的な「楽をしたい」の方にフォーカスしていきます。

「楽が一番!省エネ、省エネ」は動物としての本能

野生動物たちの生態をTVで見ると、 ライオンでもチーターでも、彼らが動くのは

  • 餌や水を得ようとする
  • 繁殖行為
  • 天敵から逃げる

ためであって、あとはたらーんたらーんしています。
あとは子供同士がじゃれ合って、「これくらい噛んだら痛い」とか、仲間内のルールを学ぶくらいです。

「同じたらたらするのでも あっちの方が景色がいいから、 あっちへ移動してたらたらしよう」
なんてことはしません。彼らは
「楽が一番!省エネ、省エネ」
と言っているかのようです。

なまじ人間は文明を発明したので、 たらたらして行動をしないと、 この文明社会の中では生きていけません (「働かざる者食うべからず!」)。

これをした方がいい、とわかっていても中々行動が取れないのは、上記の「恐れ」もありますがもっと単純に「楽が一番!省エネ、省エネ」と思っていて、この人間以前の、動物としての本能がかなり強力に私たちを引っ張っているからでしょう。

別の言い方をすれば
「楽が一番!省エネ、省エネ」
と思うのは、私たちが人間以前に動物の一種だ、という証拠でもあります。
ですから、「私は何て怠けものなんだ!情けない!」 と思う必要もありません。

そして一方で、物事を達成できる人は、必ず行動に移せています。
一部で誤解されているように、達成したイメージだけして、あとは寝て過ごしていれば結果が天から降ってくる、ということはありえません。

達成できる人はこの「楽が一番!省エネ、省エネ」と、行動を積み重ねることを両立させるための工夫をしています。
そして行動は、多くの場合一時的なものでは結果は出ず、継続させる必要があります。
達成できる人は、歯を食いしばり、自分を鞭打って頑張らせることはしません。
それをすると息切れがしますし、却って自尊感情の低下を招きかねません。

自分を鞭打って行動させるよりも、 どのように楽に行動に移し継続できるか、を考えた方がずっと建設的なのです。

「頑張る」は100mダッシュを繰り返すようなもの、無理が生じて当然

日本人は「頑張る」という言葉が大好きです。そして頑張ると短期的には結果が出ます。

100mを全力疾走すると、20秒くらいで到達できます。もっと速い人もいます。
歩けば速くて1分、ゆっくり歩けば1分半くらいかかるでしょう。つまりそれだけ結果が出るのが遅くなります。
頑張ると早く結果を手に入れることが出来るので、待つことが苦手、言葉を換えれば不安が強い人ほど頑張ろうとします。

しかし、どんな人も100m全力疾走し続けることはできません。無理が生じて当然です。必ず休みが必要です。
人間は身体も精神も、振り子のように、どちらかに振れ過ぎると必ず反動が来るようになっています。そうやってバランスを取っています。

行動を継続できる人は、この振り子の振り幅を大きくし過ぎないようにしています。
上記のたとえで言えば、全力疾走の代わりに「歩いて」反動が来ないようにしています。

つまりイチローが言っていたように「小さな行動をコツコツ続けた方が、結果的に遠くへ行ける」ことがわかっているのです。

頑張って全力疾走すると速く到達できるし、エネルギーをいっときに使うので「何かをやったような」気分になりがちです。
短期的なことなら、それでもいいかもしれません。

しかし私たちが達成したいことの殆どは、長期的に取り組む必要があります。
だからこそ、頑張らずに歩く、それを継続する工夫が大切です。

結果を出せる人とは、100mダッシュを一回やって燃え尽きてしまうのではなく、小さな努力を「当たり前にやる」、これを継続できる人なのです。

頑張らずに行動に移すコツ①「30秒でやれる行動」に細分化

このコツは他にも色々ありますが、今回は「意外と見逃されやすいこと」をご紹介します。
中々行動に移せない場合、行動のかたまり(チャンクと言います)が大きすぎることがあります。

まめに部屋の片づけや掃除が出来る人は、一遍にやってしまおうとしません。
口を揃えて
「目に付いた時に、サッとやる」
と言っています。

片付けが苦手な人は、一遍に全部をやってしまわなくてはならない、と思い込んでいる事が多いようです。
ただでさえ苦手意識があるのに、全部やろうと思ったらおっくうで仕方がないですね。

この行動の細分化が、行動力を上げる大きな秘訣です。

行動を細分化する習慣が身についていない人は、片付けでも、運動でも、何でも構わないので「30秒だけやる」「30秒でやれることを探す」ことを試してみて頂けたら、と思います。
(これは「自分ごとだけで済むこと」「締め切りや相手が待っていることではないこと」に限ってやってみて下さい)

例えば、

  • テーブルの上の食器を流しに運ぶだけ
  • 玄関の靴を揃えるだけ
  • 首のストレッチだけ
  • 英作文を一文だけ
  • 読もうと思っていた本を開くだけ

「何だ、こんなこと」と頭では思うでしょう。頭でそう思いがちな人ほど「細分化」の練習が役立つでしょう。まずは「これは細分化の練習だ」と捉えて頂けると継続しやすいかと思います。

どんな大きな行動も、この30秒の行動の積み上げです。しかし人は意外とこれを忘れています。
潜在意識には「有」か「無」しか入りません。潜在意識は事の大きい小さいがわかりません。30秒でも3時間でも「有」は「有」です。しかし全く何もやらなければ「無」が入ります。

この原稿も、一遍に全部書き上げようとするのではありません。細切れの時間を見つけて、例えば見出しだけ、最初の書き出しだけ書いておく、これを積み重ねるといつの間にか完成しています。
これが「おっくうに感じない」秘訣です。

頑張らずに行動に移すコツ②「続きをわざと残す」

そして締め切りや相手があることは別ですが、そうでないことは「わざと残す」のもコツです。

TVドラマの最後に、必ず「次回の予告」をやりますね。そうすると「続きが見たい・・・!」と勝手に脳が思います。

脳は曖昧なものを嫌い、はっきりしたものを好むのも、このようなところに現れます。
脳は中途半端を嫌い、完結させたがるのを上手く利用するのです。

98円の商品と100円の商品だと、98円の方が売れるのは、2円を節約したいがためだけではありません。
だれかが「2円あげます」と言ったら喜んで受け取るでしょうか?
「いいえ、結構です」と大方の人は断るでしょう。
2円そのものに、大きな価値を見い出しての行動ではないのです。
98円という「中途半端さ」をどうにかしたい、と人間の脳は考えるのです。

例えば読書や勉強や原稿書きなど、「翌日以降も継続して行いたいこと」はわざと中途半端なところで終わらせる、「ああ、きりをつけてすっきりしたいのに!」と思うところでわざとやめる、そうすると翌日「完結させてしまいたい!」と脳が思ってくれます。

或いは、ストレッチやスクワットなど、一日にやる総量を決めておいて、わざと細切れに途中までやる、などもそうです。1セット15回を3セット、全部続けてやるのは最初は続かないものです。1セットの途中でやめて、間をあけて2セット目の途中までやって、と細切れに積み上げ、一日の最低ラインを越えればOKとする、なども一つのやり方です。

能力よりも意識の使い方

私たち人間は能力が高まれば良い結果を得られると考えがちです。勿論能力も必要ですが、それ以上に意識をどこに向け、どう使うかの方がずっと「望む結果」を得るのに効果的です。
そして結果としてまた能力が高まっていきます。

結果を出し続けられる人は、このコツを直観的にか意識的に学んでかはわかりませんが、いずれにせよ体得し、使い続けています。

無料ステップメール「自分を大切にする7日間のレッスン」

自尊感情を高めるとは、自分を大切にすることと言い換えても良いでしょう。
「でも、具体的に何から始めたらいいの・・・?」の声にお応えして7日間のレッスンにまとめました。

《レッスンの一例》

● 体の声は心の声・体の状態に耳を傾ける
● 望まない人間関係に心の中で「No」を言う
● 「今・ここ」を生きるための自分への質問

Pradoの心理セラピー・セッションでお伝えしている内容を含んでいます。

どんな自分も否定せず、そのまま見て、耳を傾けることで「生きやすさ」は増していきます。
自分を大切にすることで、打たれ強く、柔軟で、ぶれない心を・・・!

 

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