自尊感情にまつわるコラム

3つの自己虐待

自尊感情の低下とは自己虐待の結果

自尊感情(self-esteem)とは「あるがままの自分を大事にする」ということです。

これは自己卑下や傲慢とは180度違う態度です。
自尊感情を高めることが、誰にとってもたやすいことであれば、人は自分や他人を苛め、振り回し、自分から悩みを作りだすことはなくなります。

何故、自尊感情は低下するのでしょう・・・?

他人からいじめを受けたり、否定されるようなことを言われたり、信頼を裏切られたり、このようなことは自尊感情を低下させる要因、きっかけにはなります。

しかし全員が全員、自尊感情が下がりっぱなしになるわけではありません。
その時傷つきはしても、まずは自分の心身の安全を確保し、理由もなく自分を傷つける人のことは「相手にしない」という自他の境界線を引き直せる人もたくさんいます。

外側からのきっかけによって、或いは誰も何もしていないのに自ら、自己虐待をすることが自尊感情の低下を招きます。

自己虐待には様々な種類がありますが、今回は特に主だったものを取り上げます。

現在の自己虐待「嘘をつく、隠す、ごまかす」

嘘も「相手を傷つけないため」の嘘(気の進まない誘いに「気が進みませんから!」と馬鹿正直に言うのではなく、「折角のお誘い、残念ですが先約があって・・・」と答えるようなこと)は相手への思いやりがベースになっているので自己虐待にはなりません。

また、ある部署の責任者になった初日に、「責任者を出せ!」とクレームが来たら、これも馬鹿正直に「すみません、私今日が初日で・・・」などとは言いません。口には出さなくても「10年責任者をやってます」みたいな顔をして対応する、ある種のはったりも、相手を安心させるためです。

また、提出書類が完ぺきではなくても、他の仕事の方を優先させるべきなら「片目をつぶって」提出する、そうしないと全体の仕事が回らない、ということもあります。これも「全体の利益を考えた上で」のことであって、自分のエゴのためではありません。

このような相手のため、あるいは全体のために必ずしも「馬鹿正直にはやらない」ことは自己虐待にはなりません。

相手を傷つけないための嘘は、もしわかった時に相手はショックを受けるかもしれませんが、「自分を傷つけないためだった」とわかれば、信頼関係を修復することは充分に可能でしょう。

しかしありのままの自分を偽るような嘘は、ばれようがばれまいが、「そのままの自分」を否定し続けることになります。
学歴・経歴詐称などはその最たるものでしょう。

そのままの自分を粉飾するような嘘は、一番大切な自分自身を裏切り続けています。誰かにばれようがばれまいが、それが問題なのではないのです。
これをやり続けて、心の問題が解決することはありません。

また明らかな嘘でなくても、本心を偽ることも同じです。「本当はこうだ」という本音を自分が受け止めた上で、自分の良心や信念に照らして「違う選択をする」(既婚者に恋をしたけれど、自分と相手の人生を考えて胸にしまっておく、というようなこと)と、最初から本心を偽ることはまた別です。

人は耐え難い痛みに直面すると、その痛みから逃れようとする本能的な反応から、しばしば本心を偽ってしまいます(「もう離婚する!」「もう会社なんか辞める!」「お母さんなんか嫌いだ!もう家を出る!」)。そのまま突っ走って本心を偽り続けることも、やはり自己虐待になります。

過去の自己虐待「なかったことにする」

辛い過去の経験を「なかったことにしたい」、それくらい辛い思いをしたことは紛れもない事実です。
しかし「なかったことにする」と、ただでさえ辛い思いをした過去の自分に対するネグレクトになり、二重に自分を苦しめることになります。

その辛い経験を耐えてくれた自分に、まず優しくすること、そしてその経験から気づき・学びを得ること。そうするとその辛い思いをした過去の自分は「無駄に苦しんだのではないんだ」と納得し、安心します。

インナーチャイルドとは、幼かったころの自分だけではありません。
いくつになっても、「辛い経験を耐えてくれた自分」のことです。

この自分に向き合い、大切する、それは自分以外の人にはーセラピストにガイドしてもらったとしてもー出来ない仕事です。

未来の自己虐待「応援しない」

私たちはこの世の誰も、「先はわからない」ものです。この変化の激しい昨今であればなおさらです。

誰もが知ってる有名人に対して、有名だから、これまで実績を積んでるから、だから不安材料なんてないんじゃないかと私たちはつい思ってしまいがちですが、そうではありません。

かつてSMAPのドキュメンタリーで、リーダーの中居正広さんが「成功は約束されてないけれど、(精一杯やれば)成長は約束されてますから」と自分に言い聞かすように話していました。

結果のわかった八百長試合を真剣に応援する人はいません。結果がわからないからこそ、一生懸命応援します。
そして他人は、応援はできても、環境を整えることはできても、その人になり代わって試合の場に立つことはできません。してはいけないのです。

人は結果が気になってしまうもの、しかし良い結果が出るとわかっているから努力する、そうでなければ最初から投げ出す、それをする人が、例えばそのスポーツを心底愛していると思えるでしょうか・・・?

王貞治さんが、かつて胃がんの手術から復帰された時、記者会見でこう話されました。
「選手と共に、優勝する喜び、そして負ける悔しさをまた味わいたい」

事を成した人が全員口を揃えて言うのは「今日、今目の前の事を大切に積み上げること」です。
試合で言えば、一球一球、一プレー一プレーを真剣にやる、ということ。そのことそのものが「自分を応援する」ことに自然になっていきます。

無料ステップメール「自分を大切にする7日間のレッスン」

自尊感情を高めるとは、自分を大切にすることと言い換えても良いでしょう。
「でも、具体的に何から始めたらいいの・・・?」の声にお応えして7日間のレッスンにまとめました。

《レッスンの一例》

● 体の声は心の声・体の状態に耳を傾ける
● 望まない人間関係に心の中で「No」を言う
● 「今・ここ」を生きるための自分への質問

Pradoの心理セラピー・セッションでお伝えしている内容を含んでいます。

どんな自分も否定せず、そのまま見て、耳を傾けることで「生きやすさ」は増していきます。
自分を大切にすることで、打たれ強く、柔軟で、ぶれない心を・・・!

 

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