「~したい」と言う言葉は、一見ポジティブそうなのですが、実はアファメーション(自己宣言文)としては大変危険な言葉です。
「~したい」と言ったとたんに、「そうではない自分」を自分で自分に暗示してしまうからです。
これはどういうことかと言うと、下記のセリフを読んで、これはどんな相手に言っているのか想像してみて下さい。
「元気になりたいんだね。健康になりたいんだよね。自分の足で、立って歩きまわりたいんだよね」
さあ、どうだったでしょうか?
「不健康で、自分の足で立てない人」を想像したのではないかと思います。
他人との会話の中で、自然な流れで「~したい」を言うのはもちろん構いませんが(「お昼は何を食べたい?」など)、自分自身に対するアファメーション(自己宣言文)には「~したい」は、実はとても危険です。
目標を達成する人は「~する」と言い切るか、あるいは黙って既に行動を起こしているかどちらかです。
「痩せたい」と「痩せる」
「克服したい」と「克服する」
「リラックスしたい」と「リラックスする」
この言葉からうける印象の違い、微妙な違いであってもこれが心の状態に反映され、心の状態の違いによって私たちの現実の選択に違いが生み出されます。
そして私たちの人生は、意識するしないに関わらず、膨大な選択の積み重ねです。
「~する」と言い切るのに抵抗がある場合は、「既に○○し始めている」とアファメーションしてみると、抵抗が減るでしょう。
そして更に大切なことは、どんなに小さくてもよいので実際に行動に移すことです。これで「既に○○し始めている」が現実のものになります。
「ハワイへ行きたい!」と言っているだけでは、「ハワイへ行きたい人」で終わってしまいます。
しかしハワイ旅行とは、ハワイへ行くために情報を収集したり、お金を貯めたりしているところから既に始まっていると言っても過言ではありません。
今日はハワイのガイドブックを買っただけかもしれません。しかし「既にハワイ旅行を始めている」と言ったとたんに、体はハワイにいなくても、「ハワイ旅行の中」にいることには間違いありません。
夢をかなえる、目標を達成することも、この「ハワイ旅行の中にいる」ことと同じです。どんな小さなことでも軽んじないこと、小事を大事にする人だけが、大事を為すことができるのです。