自尊感情にまつわるコラム

学習・成長は「欠けた丸を埋める」ことではなく

学習とは、同じパターンに違うコンテンツを重ねていくこと

NLP(神経言語プログラミング)の前提に「人は変化を起こすのに充分なリソースを持っている」があります。
「そうは思いたいけれど・・でも・・・」と感じる人もいるかもしれません。しかしこれは聞こえの良いスローガンではなく、本当のことです。

当Pradoのセラピー・セッションで行っていることの多くは、「過去の辛かった経験から学び・気づきを得て、自分の世界地図を拡大する」ことです。

これをすることにより「何でこんな目に遭わなければならないんだ!」という被害者意識から(この被害者意識は否が応でも私たちの自尊感情を低下させます)、「この経験を乗り越えればこそ、今の自分がある」という真の自信へシフトすることができます。
つまり学習、と言っても良いでしょう。

学習とは、全く初めてのことを学ぶようでも、以前に学習したことの応用を私たちは行っています。それを普段は余り意識していないかもしれません。

例えば、英語の学習を始めた時、英語そのものは初めてでも、「言葉を学ぶ」ことは以前に習得しています。英語の学習もその応用です。

社会人になりたての時、クレームの電話対応を怖いと感じた事もあったかもしれません。しかし「率直にお詫びする」や「少々怖く感じた人とも接していける」学習を経ていればこそ、この学習の上に「クレーム対応」の学習を重ねています。

海外旅行は初めてでも、国内旅行はしたことがあるでしょうし、国内旅行が初めての時も、知らない土地に行ったことはあるでしょう。

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学習とは、同じパターンに違うコンテンツを重ねていくことなのです。

欠けた丸を埋めるのではなく、小さくても完全な丸の上に新たな丸を重ねる

減点主義教育によって「自分は欠けた丸だから、学習によって欠けを埋めなくてはならない」と知らず知らずのうちに思い込まされていると、「どんなに頑張っても何か疲れる」事態を招いてしまいます。
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「自分は欠けた丸だから頑張ってその欠けを埋めなくてはならない」と思っていると、「欠け」がなくなった途端に努力をやめてしまうかもしれない、そうすると自分を永遠に「欠けた丸」と思っていなくてはならない。

この状態で自尊感情が高まることはありません。

燃え尽きてしまったり、或いは「どうせ自分は欠けた丸だから・・」と最初から努力や挑戦を投げ出してしまったり、ということも起こりかねません。そして自尊感情が低い状態では、問題解決能力自体が高まらない、という悪循環を引き起こします。

「あるがままの自分でOK」とは、私たちが完全無欠な万能の神様だ、ということではありません。幾つになっても、人間には生きている限り新たな学びはやってきます。

どんなに小さくても、完全な丸だと思えているか、ということです。

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私たちは、生まれたての赤ちゃんにー何もできない赤ちゃんにー「そのままで愛おしい、尊い存在だ」と感じることが出来ます。
生まれたての赤ちゃんは私たちに、「人はそのままで完全な丸なんだよ」と教えてくれているのかもしれません。

生まれたての赤ちゃんは完全な丸ですが、小さな小さな丸です。赤ちゃんはこの小さな丸の上に次々と学習を重ねて、ぐんぐん大きな丸になっていきます。これが成長する、ということです。

自分を「欠けた丸」と思っていると、困難・チャレンジ・新たな学習を「私が欠けた丸だから・・・」と卑下したりすねたりして拒絶しがちです。

小さくても完全な丸だと思っている人は「これは自分の丸を大きくするチャンスだ」と捉えることが出来ます。困難に対して前向きでいられる人は、この発想をしているようです。

起業で成功する人は「あるものでやる」発想が出来る人

ところで、起業で成功する人は「いくらいくらの資金が貯まったら起業する」とか「この資格を取ったら起業する」という発想はしないようです。

「あるお金でやる」「今自分の持っている能力/人脈でやる」という発想をする人が起業に成功する人だそうです。
勿論、ある程度の資金の調達や、お金を頂ける程度のスキルのための修行も必要でしょう。

しかし「今自分の手持ちの札で勝負する」発想を持てないと、山あり谷ありの会社経営はできません。

小説家の故宇野千代さんは、着物のデザイナーとしても有名です。宇野さんは小説家としては寡作だったため、小説以外の仕事でお金を得る必要がありました。

彼女は戦後、「スタイル社」という自分の出版社が倒産し、莫大な金額の借金を負いました。信用が失墜していたので、宇野さんにお金を貸す銀行は一行もありませんでした。

ある時、随筆の原稿料として五千円が入り、これで白地の縮緬の反物を一反買うことが出来ました。そしてある染め物工場の奥さんに
「奥さん、これを染めて下さい。染め代は、この一端が売れた瞬間に飛んできてお払いしますから」と頼みこみました。

その小紋は見事な仕上がりで、あっという間に売れました。やがて一反が二反になり、五反になり、二十反になりました。

これが後に「株式会社 宇野千代」になりました。この仕事を始めた時、宇野さんは六十歳を過ぎていました。

(宇野千代「生きて行く私」より)

これまでの似たような「困難を乗り越えた経験」を探す

人間は「全く初めてのもの」に、好奇心を持つこともあれば恐れを抱くこともあります。これは生き延びていくための本能的な反応です。
そして何でも「2度目」は楽に感じます。

もし今、何かの困難があるとして、この経験そのものは初めてでしょう。しかし似たような困難を乗り越えた経験は、どのようなものがあるでしょうか?
そしてその時は、何をやったからその困難を乗り越えられたでしょうか?

例:

  • 人を育てる立場になったが、自信がない。→人以外で、上手に育てたものはどのようなものがあるでしょうか?植物や、動物などで上手く出来た経験はないでしょうか?
  • 病気になったが回復のめどが立たず、不安。→これまで「めどが立たずに不安」だったけれど、乗り越えられた時は、どんな時だったでしょうか?その時得た学びは何だったでしょうか?
  • 思うように営業の成績が伸びない。→これまで商談が決まった時は、何が決め手だったでしょうか?

私たちには実は、数多くのリソースがあります。しかし普段は忘れていることがほとんどです。
自分を振り返り、向き合うとは、この自分だけのリソースに目を向けることでもあるのです。

「恐れるものは何もない」とは、困難が起こらず楽が出来る、という意味ではありません。
何が起こっても、自分のリソースを応用し、更に丸を大きくする機会に変えることが出来る、ということです。

無料ステップメール「自分を大切にする7日間のレッスン」

自尊感情を高めるとは、自分を大切にすることと言い換えても良いでしょう。
「でも、具体的に何から始めたらいいの・・・?」の声にお応えして7日間のレッスンにまとめました。

《レッスンの一例》

● 体の声は心の声・体の状態に耳を傾ける
● 望まない人間関係に心の中で「No」を言う
● 「今・ここ」を生きるための自分への質問

Pradoの心理セラピー・セッションでお伝えしている内容を含んでいます。

どんな自分も否定せず、そのまま見て、耳を傾けることで「生きやすさ」は増していきます。
自分を大切にすることで、打たれ強く、柔軟で、ぶれない心を・・・!

 

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