自尊感情にまつわるコラム

「あの人は粗末に扱っていい」というサインを送らないために

「誰とでも仲良く」は「相手の都合の良い人間になる」ことではなく

自分を大事にするのは、誰でもなく自分の仕事です。幼い子供でなければ、誰でも、自分の面倒は自分で見るのです。
しかし、目に見えない心のことは、その自分の仕事を放り出し、他人に自分の心の隙間を埋め合わせをしてもらおうとしがちです。
そういう人にとっては「自分の不幸は蜜の味」、自分の責任を放り出す格好の言い訳として自分から不幸に溺れていきます。

「だって、主人が、妻が、親が、子供が、会社が、世間が」
「何であの人のせいでこんな目に」
「どうせ私なんて」

悔しい気持ちを一度しっかり吐き出し、「ああ、自分はこんな感情を感じていたのだなあ」と客観視するのは自分を大切にするための重要なステップです。

しかし、いつまでもそこにとどまっていて良いわけではありません。
吐き出した後に、そこからどんな学びを得るのか、次に似たようなことが起きた時、どのように違った反応と選択をしたいのか、それを考えることを怠ると、「自分の不幸は蜜の味」になってしまいます。

そして結局は自分もその嫌な相手と同じになってしまいます。

ところで、私たちの心の状態を大きく左右するのは、どんな人間関係を自分が得ているかでしょう。
そしてその人間関係を整えていくことさえ、自分の仕事です。
よくありがちなのは「誰とでも仲良く」「人を嫌ってはいけない」、本当にそうでしょうか・・・?

自分を大切にしないと、周囲に「あの人は大事にしなくてよい」というサインを送ってしまいます。

自分を大切にするのは自分の仕事です。
ですから、どんな人間関係を築きたいのかを決めることも自分の仕事です。
以下のような人たちがもし自分の周りにいるのなら、改めて「自分を大切にする仕事」に取り組みなおす必要があるでしょう。

  • 一緒にいると疲れる
  • 挨拶をしない、約束や礼儀を守らない
  • こちらが何かを言うと「それ、違うやん!」とまず否定し、揚げ足取りをする
  • 言われたくないこと、されたくないことを繰り返しする
  • その人のことを思うと嫌な気持ちになる、悪口を言いたくなる
  • 干渉してくる
  • 同じ愚痴を延々とこぼし続け、改善しようとしない
  • その人に変わってほしいと願う
  • 言っていることとやっていることがバラバラ、もしくは言うことがコロコロ変わる

これらの人たちは、自分を大切にしていない人の心の隙を狙って、エネルギーを奪い取ろうとします。

自分を粗末に扱っていると、彼らにこのようなことをしても良いという許可を無意識のうちに自分が出してしまいます。
きれいな場所にはゴミをポイ捨てできませんが、ゴミだらけの汚い場所には、モラルの低い人に「まあ、いいか」と思わせてしまうようなものです。

そしてまた、ゴミをポイ捨てする人も間違いなく自分を粗末に扱っています。

ご自宅にお庭のある方ならよくわかると思いますが、庭をきれいに保つのは、かなり根気のいる、そして終わりのない作業が必要です。

自分を大切にするとは、この庭をきれいに保つ作業のようなものです。

誰にとっても、共にいるべき人は「自分の良さを引き出してくれる人」

常に「自分の良さを引き出してくれる人」とだけ共にいることを自分に許してあげて良いのです。
自分が選べる人間関係の場合、それがSNSやブログであっても、「この人と共にいると自分が不快になる」場合は付き合わない決断が必要です。

職場や家族や近隣の人など、自分ではすぐに選べない場合は、まずはしっかりセンタリングし、境界線を引き直すことから始めましょう。
そして「自分を粗末に扱うことを、自分にも他人にも許可しない」「自分も相手も大事にしあえる人間関係を築く」と自分が決めることが肝要です。

自分を馬鹿にされるような嫌な話題を振られたら、ラポールを切る(目をそらす、相槌を打たないなど)、できるだけ影響を受けないように距離を取る、など自分を守ることを最優先して構いません。
相手が目上であっても、人としては対等です。うすら笑いでごまかさず、毅然とした態度で臨むと相手の反応も変わります。

(念のためですが、「自分が誰かに迷惑をかけたこと」を注意されたり叱られた時は別です。頭ごなしに叱られると傷つきますが、頭ごなしの「言い方」には屈せず、話の内容には耳を傾けることが、「自分を大切にする」ことです。反省のない人を「自分を大切にしている人」とは言えません)

また相手がお客さんであっても、「自分の良さが発揮できず、エネルギーを奪われる一方」で、どうして良い仕事ができるでしょう?

勿論クレーマーはそれが目的で近づいてきます。しかしクレーマーの対応こそ、「相手の言うことを肯定も否定もせず、出来るだけ早急にお引き取り頂く」のが鉄則です。

そして何より、どんな経験も学びのため。
不快な経験ほど向き合って学び続け、辛かった経験をした自分に「その甲斐があった」と感じさせること・・・これが自分を大切にする、ということです。

無料ステップメール「自分を大切にする7日間のレッスン」

自尊感情を高めるとは、自分を大切にすることと言い換えても良いでしょう。
「でも、具体的に何から始めたらいいの・・・?」の声にお応えして7日間のレッスンにまとめました。

《レッスンの一例》

● 体の声は心の声・体の状態に耳を傾ける
● 望まない人間関係に心の中で「No」を言う
● 「今・ここ」を生きるための自分への質問

Pradoの心理セラピー・セッションでお伝えしている内容を含んでいます。

どんな自分も否定せず、そのまま見て、耳を傾けることで「生きやすさ」は増していきます。
自分を大切にすることで、打たれ強く、柔軟で、ぶれない心を・・・!

 

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