Prado心理セラピーの特徴

「あるがままに物事を見る客観視」に訓練が必要な理由とは

人間関係の向上のために不可欠な「あるがままに物事を見る」客観視

当Pradoでの心理セラピーにおいて、重視していることの一つは「あるがままに物事を見る客観視」の力を高めることです。

ある人間関係が壊れる時、それは大抵壊れるべくして壊れています。しかし人間の脳は、事実をあるがままではなく、自分の都合の良いように歪曲してインプットします。自尊感情が低ければ低いほど、「都合の良い歪曲」をします。「バラ色の眼鏡をかけて世界を見ている」ようなものです。逆に悲観し過ぎて「黒色の眼鏡で世界を見る」こともあります。

そしていずれにせよ、自分が都合よく歪曲した、理想の通りにならない現実を責める、これが人間関係のトラブルで起こっていることです。

この人間関係のトラブルから脱していくためには、或いは、自分自身の思い込みの癖を改善していくためには、感情やしがらみに囚われていない第三者のように、あたかも通りすがりの人のように、起きた出来事を眺められる力が不可欠です。

「あるがままに物事を見るなんて、当たり前じゃないか」と思われる方も少なくないでしょう。しかし実は、人の脳はそもそも、「あるがままに物事を見る」ことは大変難しくできています。

私たちの脳には、世界を推し量るための「世界地図」をそれぞれが持っています。
そして誰ひとり「誰かと同じ地図」は持っていません。
またどの地図も、世界をそのまま写し取ったものはなく、「正しい地図」は存在しません。世界を地図に変換する際、程度の差はあれ歪曲は起きてしまうものなのです。

まずは、私たち人間の脳が、事実そのものをあるがままに見るのがいかに難しいか、下の図を使って説明します。

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これは何に見えるでしょうか?B?13?
横にして「メガネ」とか「かまぼこ二つ」と言った人もいます。

では、下の図ではどうでしょうか?

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そして更に下の図ではどうでしょうか?

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人は同じ図でも、12と14の間に入れれば13と読み、Bとは読みません。
AとCの間に入れればBと読み、13とは読みません。

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人間の脳は文脈に当てはめて「意味が通るように」、言葉を換えれば「自分の地図にしっくりくるように」読みたがるのです。

これが役に立つこともあります。例えば、もらったメールに漢字の誤変換があっても、「え!?意味がわからない!」と立ち止まることは余りなく、自分の脳が「再変換して」意味を取ることが出来ます。

しかしこれが、信念、思い込みに関することだと「普通はこうでしょ!」「何でわからないの!」「どうしてそう思うの!」をやってしまいがちです。

起きた出来事にした「意味付け」を事実と思い込んでしまうことも

人間の脳は起きた出来事に「意味付け」をしたがります。それは「生き延びるために、次はどうしたらいいか」の備えをするためです。

ですから「訳がわからない!」「意味がわからない!」という言葉は、余りポジティブな意味では使われません。「意味がわからない」ものには備えがすぐにできないので、それを怖れる感情が湧きやすいからです。

しかし現実には「どういう意味かわからない」ことは、頻繁に起こっているでしょう。

例えば、「隣の奥さんに今朝『おはようございます』と言った時に、奥さんからの『おはようございます』の返事は聞こえなかった」事実はこれだけです。

しかしこれを「私は無視された!」と意味付け、さらに「奥さんは私を嫌っている!」「私は嫌われ者だ!」とどんどん意味付け、「私は嫌われ者だ!」があたかも動かしがたい事実であるかのように思いこんでしまう、人間はこうして、自分で自分の悩みを作りだしていることが大変多いのです。

そしてこうしたネガティブな意味づけは、自尊感情が低い人ほど「期待を裏切られてがっかりしない『保険』」のためにやりがちです。これは一時しのぎにはなりますが、長い目で見れば更に自尊感情を低下させる要因ともなります。

実際には奥さんも「おはようございます」と言ったのに、こちらには聞こえなかったとか、奥さんは会釈を返して返事をしたつもりで、その会釈を見逃したとか、奥さんが考え事をしてこちらの挨拶が聞こえなかったとか、あらゆる可能性があります。
「私は無視された!」はその様々な可能性のうちの一つに過ぎません。

堂々めぐりになる質問

「意味がわからない」ものに拙速な意味づけをしない、これは案外難しいものです。前述したように脳は意味付けをしたがるからです。

「どうしてあの奥さんは返事をしないの!?」というWhyとYou(もしくはHe,She)を使った質問を自分にすると、「本当のところはわからない」ため、ああでもない、こうでもないと自分から「悩みにはまり込んで」しまいます。堂々巡りをして消耗してしまいます。

もしくは、「あの奥さんはいじわるだからだ!」ともっともらしい理由付けをして、溜飲を下げようとしてしまいがちです。

堂々めぐりから抜け出す質問

それでは、どうすればいいのでしょう・・・?

これから抜け出すコツは、「今度同じような事が起きた時、私はどのように振る舞えればいいだろう?」とHowとIを使った質問にして自分に問いかけることです。

「もし、また今朝と同じことが起きた時、私はどのようにふるまったらいいだろう・・・?」

すぐに答えを出そうとしなくても構いません。脳は自動的に答えを検索してくれるからです。質問だけして、ほおっておいていいのです。答えは、自分の内側から湧きあがる時もあれば、誰かの口を通してや、本、TV、ネットなどからその答えを得ることもあります。

上記の質問なら、例えば「にっこり笑ってスルーする」とか、「何回か挨拶してみて、返事がないようならこちらからは挨拶はしない」などになるでしょう。

このHowとIを使った質問を自分に投げかけることが、「意味がわからない」ことに対する耐性をつけてくれます。

脳の前頭連合野を活性化させる、当Pradoの心理セラピー

上にあげた図の例のように、100%「事実その通りに脳にインプットする」ことはそもそも不可能です。
しかし、「私たちの脳には事実そのものではなく解釈が入りがち」であることを知り、「事実をあるがままに見る」訓練をし、その比率を挙げていくことは誰にでも可能です。

そしてこれは脳の前頭連合野を活性化させることでもあります。
前頭連合野は大脳の前方、額のあたりにあります。判断、想像力、客観性、意欲、目標・計画などをつかさどり、「人間らしさ」を担う部分です。人間は前頭連合野を破壊されても生きて行くことはできます。しかし「人間らしく」生きて行くことはできなくなります。

人間の脳も筋肉と一緒で、使わなければ衰えます。使えば鍛えられ、楽に機能します。

HowとIを使った質問を自分にする、このことで前頭連合野を活性化させることができます。そしてこれは、とりもなおさず自分の人生に責任と主体性を持つことです。権利は主張するけれど、義務と責任は果たしたがらないのが昨今の風潮かもしれません。しかしそれは、前頭連合野が衰えること、即ち「人間の人間らしさ」を自ら放棄することだと強く感じています。

生きやすさとは柔軟性

ところで、どんな分野でも達人とは変幻自在ができる人です。別の言い方をすれば柔軟性に富んだ人とも言えます。

達人は事実と解釈を分けることができ、事実は一つでも解釈、そして選択肢は必ず複数あり、その時に最もふさわしい選択肢を瞬時に選ぶことができます。柔軟性とはこのことです。この柔軟性も前頭連合野が担います。

前頭連合野が活性化されていない達人はいないでしょう。
逆から言えば私たちは誰でも、前頭連合野を活性化させることで達人に「近づく」ことはできるのです。

無料ステップメール「自分を大切にする7日間のレッスン」

自尊感情を高めるとは、自分を大切にすることと言い換えても良いでしょう。
「でも、具体的に何から始めたらいいの・・・?」の声にお応えして7日間のレッスンにまとめました。

《レッスンの一例》

● 体の声は心の声・体の状態に耳を傾ける
● 望まない人間関係に心の中で「No」を言う
● 「今・ここ」を生きるための自分への質問

Pradoの心理セラピー・セッションでお伝えしている内容を含んでいます。

どんな自分も否定せず、そのまま見て、耳を傾けることで「生きやすさ」は増していきます。
自分を大切にすることで、打たれ強く、柔軟で、ぶれない心を・・・!

 

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